重大製品事故一覧 2021年度公表
この情報は、「弊社、製品安全・製品セキュリティの基本行動基準」に基づき、公表するものです。
掲載の内容は、速報段階のものであり、今後の追加情報、調査進展等により変更される可能性があります。
「重大製品事故」とは消費生活用製品安全法に規定された下記の事故です。
- 1.死亡事故
- 2.重傷病事故(治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病)又は後遺障害事故
- 3.一酸化炭素中毒事故
- 4.火災(消防が火災として確認したもの)
- (1)製品起因が疑われる事故
- (2)製品起因か否かが特定できていない事故
- (3)製品起因による事故ではないと考えられ、今後、第三者判定委員会において審議を予定している案件
- (4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
- (5)製品起因による事故ではないと判断した事故
(1)製品起因が疑われる事故
事故発生日 (発生場所) | 製品名 【機種型式】 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|
2021年 7月12日 (三重県) | 電気衣類乾燥機 【ED-D252】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(32年)により、乾燥用ヒーターのPTC素子と電極との固定が緩み、接触不良となりスパークが発生し、周辺のほこりやヒーターケースに着火して出火したものと推定される。 | (株)東芝(現 東芝ライフスタイル(株)) | A202100291 |
関連情報 | ----- |
(4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
事故発生日 (発生場所) | 製品名 【機種型式】 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|
2022年 3月3日 (群馬県) | 電気冷蔵庫 【GR-2008TC】 | 事故内容 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | 東京芝浦電気(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A202100951 |
判断理由 | 当該製品は、長期使用(44年)により、圧縮機用モーターの始動リレーの接点が接触不良を起こし、異常発熱して出火に至ったものと考えられるが、始動リレーの焼損が著しく、確認できない部品があったことから、原因の特定には至らなかった。 | ||||
2022年 1月20日 (福島県) | エアコン(室外機) 【RAS-P221E6AP】 | 事故内容 | 異音がしたため確認すると、当該製品を焼損する火災が発生していた。 | 東芝キヤリア(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A202100833 |
判断理由 | 当該製品は、圧縮機駆動素子が異常発熱して焼損に至ったものと推定されるが、焼損が著しく、異常発熱が生じた原因の特定には至らなかった。 | ||||
2022年 1月19日 (愛知県) | 電気洗濯機 【AW-707】 | 事故内容 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | 東芝ホ-ムアプライアンス(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A202100786 |
判断理由 | ○事故発生時、当該製品は蓋を開けたまま放置されており、使用されていなかった。 ○当該製品は全体的に焼損しており、樹脂製部品は溶融して洗濯槽及び底部に付着していた。 ○電源コードは、製品外部にある箇所は被覆が焼損しておらず、製品内部にある箇所は、被覆が焼失していたが、断線、溶融痕等の出火の痕跡は認められなかった。 ○電源基板及び表示基板は、洗濯槽の中の溶融した樹脂に埋まっており、いずれも樹脂に埋まっていた部分は焼損していなかったが、その他の部分は著しく焼損しており、基板上の電解コンデンサー、セラミックコンデンサーは焼失して確認できなかった。 ○モーター、給水弁、排水弁等、その他の電気部品に溶融痕等の異常は認められなかった。 ●当該製品の残存する電気部品に出火の痕跡は認められなかったが、焼損が著しく、確認できない部品があったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2021年 9月27日 (東京都) | 懐中電灯(LEDライト) 【KFL-304L】 | 事故内容 | 店舗で当該製品を鞄に入れていたところ、当該製品を焼損する火災が発生した。 | 東芝ライフスタイル(株) | A202100525 |
判断理由 | ○使用者は、前かごに荷物で当該製品を挟んで固定し、自転車用のライトとして使用していた。 ○当該製品の外観に、著しい傷及び外力を受けた痕跡は認められなかった。 ○キャップ部の回転端子板をキャップにとめるねじが外れて、メイン基板側の電池の異極端子間に接触し、端子周辺が焼損していたが、ねじ留め部に破損は認められなかった。 ○乾電池、メイン基板、LED基板等、その他の電気部品に出火の痕跡は認められなかった。 ○取扱説明書には、「本体に振動を与えない」旨、記載されていなかった。 ●当該製品は、キャップ部のねじが外れ、ねじが電池端子の異極間に接触したことによって短絡し、異常発熱したものと推定されるが、詳細な使用状況が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2021年 8月26日 (大阪府) | 扇風機 【S-35DE】 | 事故内容 | 学校で火災警報器が鳴動したため確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた。 | 東京芝浦電気(株) (現 東芝ホームテクノ(株)) | 202100420 |
判断理由 | ○事故発生時に当該製品は使用されておらず、電源スイッチは切った状態であったが、電源コードはコンセントに接続されていた。 ○当該製品は著しく焼損しており、モーター等の部品がばらばらに落下し、本体ベース部の背面から出ていた電源コードは断線して、断線部に溶融痕が認められた。 ○電源コード断線部の被覆は押しつぶされたように変形し、溶融も認められたが、断線部以外の箇所では、被覆の劣化等の異常は認められなかった。 ○本体の支柱上部に位置していたスイッチケース部は著しく焼損し、スライド式スイッチの接点等は焼失して確認できなかった。 ○モーター巻線に溶融痕等の異常は認められず、モーター駆動用コンデンサーに関しても著しい焼損等の出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品は事故発生日の1か月ほど前から、スムーズに動作しなかったり、電源スイッチを入れても動作しなかったりすることがあった。 ○当該製品は45年以上前に製造された製品であった。 ●当該製品は、スイッチの接点部又は電源コード断線部からの出火の可能性が考えられるが、著しく焼損しており、確認できない部品があることから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2022年 3月3日 (群馬県) | 電気冷蔵庫 【GR-2008TC】 | 事故内容 | 事務所で当該製品及び周辺を焼損する火災 が発生した。 | 東京芝浦電気(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A202100412 |
判断理由 | 当該製品は、確認できなかった機械室内の配線又は始動リレーの可動端子板で短絡等が生じて事故に至ったものと推定されるが、圧縮機の始動リレー付近の焼損が著しく、事故原因の特定には至らなかった。 |