重大製品事故一覧 2009年度公表

この情報は、「弊社、製品安全・製品セキュリティの基本行動基準」に基づき、公表するものです。
掲載の内容は、速報段階のものであり、今後の追加情報、調査進展等により変更される可能性があります。
「重大製品事故」とは消費生活用製品安全法に規定された下記の事故です。

  • 1.死亡事故
  • 2.重傷病事故(治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病)又は後遺障害事故
  • 3.一酸化炭素中毒事故
  • 4.火災(消防が火災として確認したもの)

(1)製品起因が疑われる事故

事故発生日
(発生場所)
製品名
【機種型式】
製品事故に関する情報事業者名管理番号
2009年
11月9日
(埼玉県)
電気洗濯機
【AW-60GC】
事故内容当該製品の洗濯・脱水槽の回転が止まらないうちに、洗濯物に手を入れたため指が巻き込まれ、左手薬指を切断した。当該製品は、脱水時にふたを開けてもブレーキがかかりにくくなっており、洗濯・脱水槽が停止するまで2分を超える状態であった。調査の結果、洗濯・脱水時の回転を停止するブレーキバンドの付け根の破断と、付け根部分のプレス不良が認められた。事故原因は、当該製品のブレーキバンドの付け根にプレス不良があるところへ、ブレーキ作動時の繰り返し応力が重なったために、き裂が生じて、ブレーキバンドが破断し、ブレーキがかかりにくくなっており、使用者が、洗濯・脱水槽の回転が止まらないうちに手を入れたため、指が巻き込まれたものと考えられる。なお、取扱説明書及び本体上面には「洗濯・脱水槽が完全に止まるまで中の洗濯物などに手を触れない」と記載されている。事業者は、平成18年11月28日から同社WEBサイトに「洗濯乾燥機、全自動洗濯機、二槽式洗濯機をご使用のお客様へ」として、使用上の注意喚起を行っている。東芝ホームアプライアンス(株)A200900730
関連情報洗濯乾燥機・全自動洗濯機・二槽式洗濯機をご使用のお客様へ -安全にお使いいただくためのお願い-
2009年
11月18日
(愛知県)
電気洗濯機
【AW-F70HVP】
事故内容当該製品を使用中、当該製品下部より出火し、当該製品及び周辺を焼損し、1名が軽傷を負った。事故原因は、3本のモーターリード線の内、2本が断線して溶融痕が認められたことから、この部分でスパークが生じ、出火に至ったものと考えられる。なお、事故発生の数か月前よりモーターの回転異常を示すエラーが複数回表示されていた。東芝ホームアプライアンス(株)A200900705
関連情報東芝全自動洗濯機 安全にお使いいただくために -エラー表示についてのお願い-(発煙・発火の恐れがあります)
2010年
2月2日
(大阪府)
電気洗濯乾燥機
【EWD-D80A】(Electrolux by Toshibaブランド)
事故内容当該製品が発煙・焼損する火災が発生した。事故原因は、当該製品の電源ラインリード線のファストン端子部でカシメ不良があったため、接触不良から異常発熱し、出火したものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200901012
関連情報東芝ホームランドリー(ドラム式洗濯乾燥機)TW-853EX他 無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります)
2010年
1月1日
(栃木県)
電気衣類乾燥機
【ED-D302】
事故内容当該製品を使用中、発煙する火災が発生し、当該製品を焼損した。事故の原因は、当該製品の制御基板とヒータを制御する部品の接触不良により発熱し、発煙・発火に至ったものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200900874
関連情報東芝衣類乾燥機ED-D300/D600シリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります)
2009年
11月18日
(石川県)
電気冷蔵庫
【GR-130SB】
事故内容台所付近から異音がしたため確認すると、当該製品から発煙しており、当該製品を焼損した。 事故の原因は、当該製品の冷凍室周辺の霜取りをした際の水が、近傍のスイッチの端子部に流れ込んでしまう構造であったため、端子間でトラッキングが発生し、発火に至ったものと考えられる。東京芝浦電気(株)
(現 東芝ホームアプライアンス(株))
A200900704
関連情報東芝冷凍冷蔵庫についてのお願い
2009年
8月13日
(岐阜県)
電気冷蔵庫
【GR-2008TC】
事故内容当該製品から出火し、周辺を焼損した。事故原因は、長期使用(30年以上)により、当該製品のコンプレッサーに取り付けられている始動リレーの可動端子板がはずれたことから、接触不良による異常発熱が生じたため出火に至ったものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200900405
関連情報東芝冷凍冷蔵庫についてのお願い
2009年
7月23日
(大阪府)
扇風機
【W-30SH】
事故内容当該製品が焼損する火災が発生した。長期使用(約35年)によるコンデンサーの絶縁不良によって内部短絡が生じて発火に至ったものと考えられる。東芝ホームテクノ(株)A200900361
関連情報長年ご使用の扇風機についてのお知らせとお願い
2009年
7月11日
(大分県)
電気洗濯乾燥機
【TW-170VD】
事故内容当該製品でタイマー予約をしていたところ、当該製品後方から発煙する火災が発生した。当該製品は焼損が著しく、樹脂部分はほとんど焼失し、ヒーターボックスに設置されていた安全装置(サーモスタット及び温度ヒューズ)も溶解欠落していたため、出火元を含め事故原因の特定には至らなかった。東芝ホームアプライアンス(株)A200900315
関連情報-----
2009年
7月9日
(長崎県)
電気洗濯乾燥機
【TW-742EX】
事故内容当該製品を使用していたところ、当該製品から出火する火災が発生した。事故原因は、製品内部の洗剤ケース下部に配置されたヒーター配線に垂れ落ちた液体洗剤が付着し、液体洗剤の成分(界面活性剤)により、リード線被覆の絶縁が劣化し、発火に至ったものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200900316
関連情報東芝ホームランドリー(ドラム式洗濯乾燥機)TW-742シリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります)
2009年
6月30日
(京都府)
電気洗濯乾燥機
【EWD-D80A】
事故内容当該製品を使用中に当該製品から発火し、周辺を焼損した。事故原因は、こぼれた液体洗剤が本体内に垂れて落ち、内部配線に付着した場合に、液体洗剤の成分によって内部配線の被覆(塩化ビニール)が侵されて絶縁が低下し、ショートしたことにより発火に至ったものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200900287
関連情報東芝ホームランドリー(ドラム式洗濯乾燥機)TW-853EX他 無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります)
2009年
6月22日
(三重県)
扇風機
【W-30SH】
事故内容当該製品から出火し、周辺を焼損した。長期使用(約35年)によるコンデンサーの絶縁劣化によって内部短絡が生じて発火に至ったものと考えられる。東芝ホームテクノ(株)A200900266
関連情報長年ご使用の扇風機についてのお知らせとお願い
2009年
6月29日
(鳥取県)
電気洗濯乾燥機
【TW-130VB】
事故内容当該製品で洗濯物を乾燥中に、当該製品から出火した。事故原因は、故障修理の再点検修理作業に不備(リード線の接続作業の不備)があり、当該箇所から発火したと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)A200900253
関連情報「ドラム式洗濯乾燥機(TW-130VB)」の電気系統修理品に対する無料点検・修理の実施について
2009年
6月25日
(京都府)
電気洗濯乾燥機
【KWC-9B】
事故内容当該製品を使用中に、製品から発煙した。事故原因は、こぼれた液体洗剤が本体内部に垂れ落ちて内部配線に付着し、液体洗剤の成分によって内部配線の被覆(塩化ビニール)が侵されて絶縁が低下したため、内部配線のショートにより出火に至ったものと考えられる。東芝ホームアプライアンス(株)(GEブランド)A200900254
関連情報東芝ホームランドリー(ドラム式洗濯乾燥機)TW-742シリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります)
2009年
5月19日
(大阪府)
IH調理器
【BHP-M46J】
事故内容当該製品でお湯を沸かしていたところ、当該製品のガラストッププレート越しに、内部に火が見え、樹脂の変形が確認された。事故の原因は、当該製品のIHコイルの口出し配線を接続する際に、接続端子部に絶縁チューブを挟み込んだまま接続されたため、徐々に接触不良が進行し、発熱、出火に至ったものと考えられた。東芝ホームアプライアンス(株)A200900213
関連情報-----
2009年
6月1日
(東京都)
電気衣類乾燥機
【ED-D40M1】
事故内容当該製品を使用していたところ、当該製品から発煙する火災が発生した。事故原因は、長期間の使用(約20年)によって、当該製品内部の乾燥用ヒーターに埃等が堆積し、ヒーター電極間でトラッキング現象が発生して発熱し、発煙に至ったものと考えられた。東芝ホームアプライアンス(株)A200900179
関連情報-----

(4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故

事故発生日
(発生場所)
製品名
【機種型式】
製品事故に関する情報事業者名管理番号
2010年
2月10日
(北海道)
電気毛布
【CS-30】
事故内容建物が全焼し、1名が死亡する火災が発生した。現場に当該製品があった。日本電熱(株)((株)東芝ブランド)A200901071
判断理由○当該製品の焼損が著しく、大部分が焼失していた。
○コントロールボックス内の過熱防止装置は作動していた。
○回収できたヒーター線には溶融痕などの異常は認められなかった。
●当該製品の焼損が著しく、確認できない部品もあることから、製品起因か否かを含め事故原因の特定に至らなかった。
2009年
12月23日
(大阪府)
電気掃除機(サイクロン式)
【VC-CV9D】
事故内容火災が発生し、現場に当該製品があった。東芝ホームアプライアンス(株)A200900841
判断理由○当該製品は全体的に焼けており、焼損が著しかった。
○本体モーター、床ブラシモーター、基板等が回収されておらず、確認できなかった。
●当該製品の焼損が著しく、電気部品の一部が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定に至らなかった。
2010年
1月11日
(福岡県)
エアコン(室外機)
【RAS-2210AHL】
事故内容当該製品が焼損する火災が発生した。東芝キヤリア(株)A200900896
判断理由○当該製品の圧縮機の端子が熱影響を受けて最も変色し、焼損していた。
○オーバーロードリレーから圧縮機に至る配線等に溶融痕が認められた。
○オーバーロードリレーの可動接点及び固定接点の表面に荒れが発生していた。
○過去に当該製品内部を修理・点検している痕跡が見られたが、事業者系列の修理部門には、当該製品に関する修理履歴の記録がなかったため、修理事業者は、事業者系列外の事業者であると推定される。
●当該製品の圧縮機接続端子部の接続不良が進行し、熱影響を受けた内部配線が腐食断線するなどして発熱し、周辺の可燃物が燃えたものと推定されるが、接続端子部が接続不良になった原因は、長期使用(約18年)により製造時のわずかな接触不良が進行したものか、設置後の修理・点検の際に接続端子に接続不良の状態となり、その後の使用で進行したものかが不明なため、製品起因か否かも含め事故原因の特定に至らなかった。
なお、修理を行った事業者が不明であるため、修理を行った時期やその内容についても確認できなかった。
(使用期間:約18年)
2009年
5月20日
(福島県)
電気冷蔵庫
【GR-93T】
事故内容火災が発生し、現場に当該製品があった。東芝ホームアプライアンス(株)A200900177
判断理由○当該製品は焼損が著しく、残存していた電気部品に出火の痕跡は認められなかった。
○一部の電気部品(コンプレッサーのPTCリレー、内部配線等)が未回収のため、確認できなかった。
○当該製品が設置されていた台所の隣室には、まきふろがまが設置されており、使用者は、事故当日に点火した状態で外出していた。また、まきふろがまの煙突には亀裂があり、火の粉が飛び出ることがあったとのこと。
●当該製品の回収された電気部品等に溶融痕等の出火の痕跡は認められず、外部からの延焼により焼損した可能性も考えられるが、焼損が著しく、一部の電気部品が未回収のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定に至らなかった。
2009年
4月30日
(岡山県)
電気冷蔵庫
【GR-MS35C】
事故内容火災が発生し、現場(台所)に当該製品があった。東芝ホームアプライアンス(株)A200900126
判断理由○当該製品は、著しく焼損しており、樹脂部品はほぼ焼失していた。
○電源コード、メイン基板及び庫内ヒーター等は未回収であったため、確認できなかった。
○残存していたコンプレッサー、モーター起動用リレー、コンデンサー及び内部配線に出火の痕跡は認められなかった。
●当該製品の残存していた電気部品等に出火の痕跡が認められず、一部の電気部品等が回収されていないことから、製品起因か否かも含め、事故原因を特定することができなかった。
2009年
5月6日
(富山県)
石油ストーブ(開放式)
【KSR22H】
事故内容火災が発生し、1名が重傷を負い、現場に当該製品があった。東芝ホームテクノ(株)A200900125
判断理由調査の結果、当該製品に異常燃焼した痕跡は認められないものの、火災時の影響による焼損、変形が著しく、耐震自動消火装置の作動状況が不明であること及び使用状況も不明であることから、出火元を含め、事故原因を特定することはできなかった。

(5)製品起因による事故ではないと判断した事故

事故発生日
(発生場所)
製品名
【機種型式】
製品事故に関する情報事業者名管理番号
2010年
2月12日
(新潟県)
石油温風暖房機(開放式)
【KSG-C310】
事故内容建物が全焼し、1名が死亡、1名が負傷する火災が発生した。現場に当該製品があった。東芝ホームテクノ(株)A200901075
判断理由○当該製品は、全体が著しく焼損しているが、回収された本体内部のリード線及び電源コードに溶融痕は認められなかった。
○当該製品のバーナー及び燃焼筒内部にスス付着等の異常燃焼の痕跡は認められなかった。
○当該製品前面の温風吹き出し口の上部に炭化物の付着が認められた。
●当該製品の近傍に置かれていた可燃物が当該製品に接触して引火した可能性が考えられるが、当該製品周囲の可燃物の設置状況が不明のため、事故原因の特定には至らなかった。
2009年
11月3日
(大阪府)
石油ストーブ(開放式)
【KSR-23GD】
事故内容火災が発生し、現場に当該製品があった。東芝ホームテクノ(株)A200901051
判断理由○当該製品は、本体内側より外側の焼損が著しかった。
○当該製品の燃焼筒はガラス製の外筒が溶融しているが、ススの付着はなく、異常燃焼の痕跡は認められなかった。
○当該製品の芯案内筒にはススの付着は認められなかった。
●当該製品に出火の痕跡は認められないため、製品に起因しない事故と判断される。なお、事故当時の使用状況の詳細が不明のため、事故原因の特定には至らなかった。
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