重大製品事故一覧 2019年度公表
この情報は、「弊社、製品安全・製品セキュリティの基本行動基準」に基づき、公表するものです。
掲載の内容は、速報段階のものであり、今後の追加情報、調査進展等により変更される可能性があります。
「重大製品事故」とは消費生活用製品安全法に規定された下記の事故です。
- 1.死亡事故
- 2.重傷病事故(治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病)又は後遺障害事故
- 3.一酸化炭素中毒事故
- 4.火災(消防が火災として確認したもの)
- (1)製品起因が疑われる事故
- (2)製品起因か否かが特定できていない事故
- (3)製品起因による事故ではないと考えられ、今後、第三者判定委員会において審議を予定している案件
- (4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
- (5)製品起因による事故ではないと判断した事故
(1)製品起因が疑われる事故
事故発生日 (発生場所) | 製品名 【機種型式】 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 管理番号 | |
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2020年 2月14日 (神奈川県) | 電子レンジ 【ER-536DP】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品の庫内を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(43年以上)により、庫内上部の樹脂製仕切り板の上面にほこりや食品かすが堆積したこと及び仕切り板上方に設置されたマイクロ波攪拌用スタラーファンの回転軸部が故障又は破損したことで、堆積したほこり、食品かすにマイクロ波が集中して異常発熱し、焼損したものと推定される。 | 東京芝浦電気(株)(現 東芝ホームテクノ(株)) | A201901213 |
関連情報 | ----- | ||||
2019年 12月8日 (大阪府) | 電気ストーブ 【HS-802】 ((株)富士通ゼネラルブランド) | 事故内容 | 病院の倉庫で当該製品を使用中、当該製品を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、電源スイッチ付近で異常発熱し、出火に至ったものと推定されるが、焼損が著しく、電源スイッチ内部の接点が確認できなかったことから、異常発熱した原因の特定には至らなかった。 | 東芝機器(株)(現 東芝ホームテクノ(株))((株)富士通ゼネラルブランド) | A201900975 |
関連情報 | ----- | ||||
2019年 11月17日 (千葉県) | エアコン(室外機) 【RAS-361PADR】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、圧縮機駆動用配線の制御基板接続部で溶断して出火したものと推定されるが、接続部の焼損が著しく、溶断した原因の特定には至らなかった。 | 東芝キヤリア(株)(現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900861 |
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2019年 10月24日 (富山県) | 電気衣類乾燥機 【ED-D252】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(31年)により、乾燥用ヒーターのPTC素子と電極との固定が緩み、接触不良となりスパークが発生し、周辺のほこりやヒーターケースに着火して出火したものと推定される。 | (株)東芝(現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900749 |
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2019年 10月21日 (岐阜県) | 電子レンジ 【EMC-M20Y】 | 事故内容 | 施設で当該製品を使用中、当該製品の内部部品を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(約17年)により、高圧トランスの二次巻線の絶縁性能が低下したため、レイヤショートが生じて異常発熱し、焼損に至ったものと推定される。 | (株)東芝(現 東芝ホームテクノ(株)) (輸入事業者) | A201900735 |
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2019年 8月13日 (滋賀県) | 扇風機 【D-30SC】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。 調査の結果、事故原因は、長期使用(46年)により、モータ巻線の絶縁性能が劣化し、レイヤショートが生じて出火に至ったものと推定される。 | 東京芝浦電気(株)(現 東芝ホームテクノ(株)) | A201900407 |
関連情報 | 長年ご使用の扇風機についてのお知らせとお願い | ||||
2019年 8月4日 (北海道) | 扇風機 【SF-35E】 | 事故内容 | 事業所で当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(50年)により、モーター巻線の絶縁性能が低下してレイヤショートが生じて、出火に至ったものと推定される。 | 東京芝浦電気(株)(現 東芝ホームテクノ(株)) | A201900431 |
関連情報 | 長年ご使用の扇風機についてのお知らせとお願い | ||||
2019年 7月25日 (千葉県) | 電気洗濯乾燥機 【TW-742EX】 | 事故内容 | 当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。 調査の結果、事故原因は、製品内部の洗剤ケース下部に配置されたヒーター配線に垂れ落ちた液体洗剤が付着し、液体洗剤の成分(界面活性剤)により、リード線被覆の絶縁が劣化し、発火に至ったものと考えられる(2008年4月15日からリコールを実施) | (株)東芝(現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900369 |
関連情報 | 東芝ホームランドリー(ドラム式洗濯乾燥機) TW-742シリーズ 無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れ) | ||||
2019年 4月6日 (長崎県) | 食器乾燥機 【VD-410F】 | 事故内容 | 火災警報器が鳴動したため確認すると、当該製品を焼損する火災が発生していた。 調査の結果、長期使用(40年)により、基板に付着したほこりが吸湿して基板上の銅箔パターン間が絶縁劣化するとともにトラッキング現象を生じて焼損したものと推定される。 | 東芝テック(株) | A201900063 |
関連情報 | ----- | ||||
2019年 3月24日 (和歌山県) | 電気冷蔵庫 【GR-2008TC】 | 事故内容 | 事務所で当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 調査の結果、当該製品は、長期使用(41年)により、始動リレーの接点が接触不良を起こし、異常発熱して出火に至ったものと推定される。 | 東京芝浦電気(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900014 |
関連情報 | 長年ご使用の冷蔵庫についてお知らせとお願い |
(4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
事故発生日 (発生場所) | 製品名 【機種型式】 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 管理番号 | |
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2020年 2月7日 (大阪府) | 扇風機 【F-426B】 | 事故内容 | 病院の脱衣所で当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。 | 東京芝浦電気(株) (現 東芝ホームテクノ(株)) | A201901170 |
判断理由 | 当該製品は、コントロールボックスが固定されずに使用されていたため、コントロールコードに運転操作時の外力が繰り返し加わり本体ケース口出部で損傷した際に短絡して出火に至ったものと推定されるが、長期使用(38年)によりコード被覆が劣化していた可能性も考えられ、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2019年 11月21日 (広島県) | 電気洗濯乾燥機 【TW-130VB】 | 事故内容 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | 東京家電製造(株) (現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900924 |
判断理由 | ○当該製品の乾燥機能を使用中に出火し、上部に著しい焼損が認められた。 ○ヒーター上部にある温度ヒューズが切れており、サーマルスイッチの接続端子に溶融が認められた。 ○ヒーター上部の電気部品以外に出火の痕跡は認められなかった。 ○ドラム内に乾燥中の衣服が残っていたが、焼損していなかった。 ○当該製品は約11年間屋内で使用された後、事故発生の2~3年前に屋外の屋根のあるカーポートに移動されて、雨風が当たる場所に設置されていたが、不使用時はカバーが掛けられており、雨水が浸入した痕跡は確認できなかった。 ○当該製品は14年間で67回のエラーが記録されていたが、修理せずに使用を続けていた。 ●当該製品のサーマルスイッチの接続端子が異常発熱し、出火したものと推定されるが、焼損が著しく、事故発生以前の詳細な使用状況が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2019年 10月13日 (兵庫県) | 電気洗濯機 【AW-F42S】 | 事故内容 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | (株)東芝(現 東芝ライフスタイル(株)) | A201900719 |
判断理由 | 〇事故発生時、当該製品は使用されていなかったが、電源プラグはコンセントに差し込まれていた。 〇当該製品は焼損が著しく、外郭樹脂は全て溶融し、製品下部に固着していた。 〇電源コード、内部配線及びモーターに出火の痕跡は認められなかった。 〇制御基板、モーター始動用コンデンサー、スイッチ、リレー等は確認できなかった。 ●当該製品の残存する電気部品に出火した痕跡は認められなかったが、焼損が著しく、確認できない部品があったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 | ||||
2018年 3月2日 (長崎県) | 電気炊飯器 【不明】 (RC-10VSE,RC-102VSS, RC-18VSEまたはRC-182VSS | 事故内容 | 当該製品及び周辺を汚損する火災が発生した。 | 東芝ホームテクノ(株) | A201900048 |
判断理由 | 〇当該製品は外郭全体が焼損しており、底面の樹脂は焼失し、内部の電気部品が露出していた。 〇電源コードが断線し、断線部に溶融痕が認められたが、通常の使用において外力が加わらない位置であった。 〇基板及びファンモーターから出火した痕跡は認められなかったが、IHコイル、内部配線等が確認できなかった。 〇当該製品を入手できず、詳細な調査はできなかった。 ●当該製品の焼損は著しく、確認できない部品があったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |