TECHNOLOGY
DEVELOPMENT
技術開発
洗濯機 開発者メッセージ
ウルトラファインバブル
ウルトラファインバブル
ウルトラファインバブル洗浄搭載洗濯機の開発にあたり
開発をスタートするにあたり、まずはウルトラファインバブルという見えない泡がどのように汚れを落としているのかを知ることや、洗浄メカニズムを明らかにすることからはじめました。
そのためウルトラファインバブルの研究をしている大学教授(慶應義塾大学 寺坂教授)や、測定装置メーカーと協力して、ウルトラファインバブルの「非常に小さく繊維の奥まで入り込めること」や「洗剤の主成分である界面活性剤をバラバラにして吸着できること」といった特性を利用して繊維の奥の汚れを落とすメカニズムを見出しました。
状況をクリアするたの試行錯誤
ウルトラファインバブル洗浄を洗濯機に搭載させるための条件は、「水漏れを起こさせないこと」「コンパクトであること」「洗濯時間が長くならないために一定以上の給水流量が必要であること」の3つがありました。
この3条件を満たすために、外気導入を必要としないベンチュリーキャビテーション方式を採用しました。仕組みは、まず給水経路の一部を細くして、流速を高めることで負圧を発生させます。そして、水道水に溶けている空気をガス化して、ウルトラファインバブルに変換するというもの。この方式は、すでに世の中で活用されている技術でしたが、そこからコンパクト化や給水流量を調整して洗浄性能を確保させるための開発・改良を重ね1年ほどの期間を費やしました。最終的にバブル量を調整するための流体シミュレーションから数パターンの形状に絞り込み、切削試作や型物試作をおこなって、洗浄性能・給水流量・製造性の3つのバランスが取れた形状に仕上げることができました。
お客様からは大変ご好評をいただいておりますが、落ちないと半ばあきらめてしまっている汚れなどの潜在的なニーズがまだあると考えています。今後もお客様の目線に立って、そのようなニーズに寄り添える洗浄技術の開発をおこなっていきます。
お客様のニーズに応えるため、さらに便利な機能の開発を目指します。UV除菌
UV除菌
安全性と小型化の追求
UVを照射して衣類を効率良く除菌するためには、ドラム付近へUV除菌ユニットを搭載する必要がありました。しかし、ドラム式洗濯乾燥機のドラム内は水や洗剤、乾燥中の温風による熱など、様々なストレスにさらされているため、ユニットの耐久性や安全性を確保することが課題となりました。また、高出力のUV除菌ユニットは、UV照射時にユニット自身が高温になり性能が低下してしまうといった問題もありました。
ドラム式洗濯乾燥機内部のスペースへユニットを取り付けるためには、これらの課題を解決したうえでユニットを小型化していくことが目標となりました。
放熱や短時間除菌を行うために
性能・安全性・小型化といった課題を解決するために関連メーカーと協力し、小型でありながら効率良くUV除菌ユニットの熱を逃がす構造の開発や短時間での除菌※1を実現しました。また、水や熱などのストレスに対しても設計段階から問題点を予測して対策を織り込み、厳しい評価試験を重ねることで、納得のいく製品を開発することができました。
DDモーター
DDモーター
第一人者としての実績と自信
日本初となる洗濯機へのDD(ダイレクトドライブ)モーター搭載(1997年)、世界初となるドラム式洗濯乾燥機へのアウターローター方式DDモーター搭載 (2000年)など、洗濯機におけるモーター開発をリードしてきたという自負とこだわりがあります。より高い洗浄力や低騒音を実現するために、様々な試験や実験を繰り返してきた経験を活かし、今後もより満足いただける製品の開発に取り組んでいきます。
モーターは洗濯機の洗浄力や省エネ性能、低騒音といった基本性能に大きく関わる重要なパーツのため、開発には長い期間を要します。そのため、今後のライフスタイルやトレンドの変化、ユーザーのニーズを見極めて開発をすることは簡単ではありません。“先”を読み、お客様の声を聴き、その時代に合ったモーターを提供することで、より快適なライフスタイルをお届けできるよう今後も開発を進めます。
“先”を読み、お客様の声を聴き、その時代に合ったモーターを提供することで、より快適なライフスタイルをお届けできるよう今後も開発を進めます。