東芝ライフスタイルの取り組み
製品環境技術
環境負荷の低減に
向けた取り組み
循環型社会への貢献
コードレスクリーナーは、軽く、コンパクトであるほど使いやすいという製品特長があります。
小型軽量化はお客様の使い勝手向上のために必須ですが、同時に環境負荷低減にも寄与します。
プラスチック部品などの小型化は石油資源使用量の削減につながり、
また、小型軽量化することで輸送効率が向上し、CO2排出量を削減することができます。
使用資材の削減基板設計の発想転換によって筐体の小型軽量化を実現
家電に不可欠である基板について、最新コードレスクリーナーでは根本的な変更を加えました。従来は、モーターへの給電・モーターの制御・操作の制御・ヘッドの制御を1枚の基板で行っていました。この1枚の本基板からモーターの制御機能のみを抜き出し、モーター基板と本基板に分割。モーター基板をモーター本体の平面部に取り付けた回路一体型モーターを開発しました。本基板が小型化したことにより、製品全体の設計の自由度が大幅に向上。小型軽量化を実現することで、使用資材の削減にも貢献しています。
輸送効率の向上梱包方法の徹底的な見直しで輸送効率アップを実現
環境配慮の姿勢は、製品自体はもとより、梱包や輸送にまで徹底して貫かれています。1996年、当社は掃除機製品において梱包用発泡スチロールの使用を廃止しました。梱包を段ボールのみで構成することで、プラスチック緩衝材の発泡スチロールレスを実現。石油資源の削減につながり、環境負荷低減に貢献しています。
梱包に関する工夫は絶えずブラッシュアップを続けています。製品の小型軽量化はコンパクトな収納を可能にするとともに、緩衝材の質量低減も実現します。2020年には、コードレスクリーナーの梱包段ボール箱の容積を約36%削減。必要最小限の段ボールで無駄なく梱包することで大幅な容積削減を成し遂げました。容積の削減により、一度に輸送できる製品数は約30%増加。効率的な輸送を実現し、CO2排出量削減に貢献しています。
着脱式バッテリーすべてはリサイクル率アップのため
着脱式バッテリーへのこだわり
コードレスクリーナーに不可欠な充電式バッテリー。使用済みのバッテリーはゴミとして廃棄せず、リサイクルしなければいけません。特にリチウムイオンバッテリーは市町村に排出される一般ごみに混入されると発火事故を招く要因となります。資源有効利用促進法により、バッテリー使用機器については、構造およびバッテリーの取り外しに必要な情報、廃棄(回収)方法を取扱説明書などで表示することが義務付けられています。
当社のコードレスクリーナーでは、バッテリーの分別とリサイクルを進めるために、バッテリーの取り外しが可能な構造を採用しています。従来の取り外し方は、ドライバーを使い、バッテリーカバーのネジを外す。バッテリーと本体をつないでいるコネクターを外し、バッテリーを取り出す、というものでした。2021年機種より、工具なしでバッテリーを取り外せる構造に刷新し、分別性を向上させました。部品の中でも重く、発熱するバッテリーの装備方法には細心の配慮が必要です。ネジで強固に固定すれば安全性は容易に確保できますが、取り外しが困難になります。一方、ネジを使わない着脱式はバッテリーと本体との接点が多くなってしまうため構造が複雑になるものの、ワンタッチで取り外せる高い利便性を実現できます。当社は、着脱式バッテリー設計の最適解を追求し、安全性をしっかりと確保しながら利便性向上、リサイクル性向上に注力しています。
これからの掃除機開発
コードレスクリーナーは軽ければ軽いほど、小型であれば小型であるほど、使い勝手が向上する家電です。今後も小型軽量化を追求しお客様の利便性を向上させるとともに、使用資材削減、輸送効率向上によって環境負荷低減に努めていきます。
※CG画像、イラストは全てイメージです。