東芝ライフスタイルの取り組み
製品環境技術
省エネと利便性の追求
省エネ技術
特に、毎日複数回洗濯するなど洗濯回数が多い家庭では、使用する水量・電力が多くなりがちです。
そのため、エネルギー消費を抑えるために省エネ性能が高い洗濯機を選ぶことが大切です。
東芝のドラム式洗濯乾燥機は、洗浄力の高いウルトラファインバブル・マイクロバブルを採用しているため、年間使用水量を約32%削減することが可能です。また、ヒートポンプ除湿乾燥により、エネルギーを効率よく利用することで約63%もの年間消費電力量の削減を実現しました。
ウルトラファインバブル
・マイクロバブル
ウルトラファインバブル・マイクロバブルの働きで、洗濯槽への汚れの付着も抑制します。従来、1〜2ヶ月に1回必要とされていた槽洗浄が、3〜4ヶ月に1回で済む※1ため、年間約700Lを節水※2することが可能です。
ウルトラファインバブルとは目には見えない小さい泡で、1㎜の1,000分の1のサイズ未満、ナノサイズの泡を指します。ウルトラファインバブルの特徴は以下の3点です。
①繊維の隙間に入って行くことができる。
②洗剤の洗浄成分を吸着することができる。
③水中に長くとどまることができる。
上記の特徴を活かして水の中に長くとどまり、繊維の隙間に入り込んだ汚れや衣類に残った洗剤(界面活性剤)をはがし、しっかりと汚れを落として、すすぐことが可能です。
ウルトラファインバブルだからこんな効果も
1.洗浄力が落ちてしまいがちな低水温時の洗濯でも、ウルトラファインバブル洗浄では通常水温で洗濯した場合と同等の性能で洗濯が可能です。例えば水温が5℃の時、15℃まで上げて洗濯しようとすると352Wh※3もの電力を消費しますが、5℃のままであれば70Wh※4で済むため、一回あたり約280Whの節電につながります。
2.洗濯物に残留する洗剤量を低減することができるため、水量を増やさずにすすぎ性能が向上し、節水につながります。
3.柔軟剤が付着しやすくなるため、柔軟剤を増やさなくても、洗濯物の仕上がりがよくなります。
ヒートポンプ除湿乾燥
ヒートポンプ除湿乾燥は大きな風路での大風量と除湿能力の高さがポイントです。
乾いた風を当てて、高温にならずに乾燥させるため衣類を傷めず、ふんわりスピーディに仕上がります。ヒーター式と比べて年間約460kWhの節電・約10,600Lの節水を実現します※5。
洗濯乾燥機は乾燥時に、以下の2点のサイクルを繰り返しています。
①衣類から水分を引きはがす。
②引きはがした水分を水に戻して洗濯機外に排水。
ヒーター乾燥の場合は、加熱した高温の温風を衣類に当てることで衣類から水分を引きはがし、発生した湿った空気を水で冷やして除湿・排水をおこなっています。そのため乾燥時にも冷却のための水を使用し、また冷却水と一緒に加熱に使用した熱も洗濯機外に排出するため消費電力も使用水量も多くなります。
ヒートポンプ除湿乾燥の場合は、冷媒を循環させることでヒートポンプユニット内部に温風を作るための高温部と、除湿するための低温部を設けることができるため、乾燥時に冷却水を使用しません。また除湿時に低温部で回収した熱を、温風を作るために再利用しているため消費電力量も抑えて運転することが可能です。
そのほかに、「乾燥フィルターラクラクお手入れ」や「乾燥ダクト自動お手入れ」、「熱交換器自動洗浄」などの機能で、お手入れ性を向上し、効率の低下を防いでいます。
熱交換器自動洗浄
熱交換器についた糸くずを、お洗濯の際の給水を利用して洗い流します。毎回自動でメンテナンスして、乾燥効率の低下を抑えます。
乾燥ダクト自動お手入れ
乾燥ダクトについた糸くずを、お洗濯の際の給水を利用して洗い流します。毎回自動でメンテナンスして、乾燥効率の低下を抑えます。
乾燥フィルターラクラクお手入れ
乾燥時に発生する綿ゴミをキャッチ。レバーを押すだけで、内蔵されたブレードが綿ゴミをキレイにかき出します。
お手入れ機能で乾燥効率低下を防ぐ
振動吸収クッション
振動吸収クッションはドラムの揺れを抑え、脱水時の衣類の片寄りを防止することで、余分な注水や消費電力を削減します。
また、揺れが生じることでドラムと筐体が接触してしまいます。そのため十分なスペースが必要になりますが、揺れを抑制することでスペースを狭くし、より大きなドラムを入れることができるようになりました。
一度にできる洗濯・乾燥の量が増えるほか、何度も回さなくて済むため、節水、節電の効果につながります。
振動抑制のメカニズム
洗濯運転時は大きめの揺れ、そこから脱水の最後には細かい揺れに変化します。
運転中、振動吸収クッションの中のオイルが徐々に空気を含んで柔らかくなり、細かく早く揺れた時の揺れを吸収します。
時短や節水の効果を向上
これからの洗濯機開発
昨今の電気代の高騰により、洗濯機においても省エネ性がこれまで以上に求められてきますが、そのために洗浄力、運転時間などの性能を犠牲にはしたくないと考えています。
お客様に我慢やご不便をかけることなく、商品性と省エネを両立できる、そのような技術、洗濯機の開発にこれからも取り組んでいきたいと考えています。