審査委員の評価コメント:
パネル面の分割が美しい。「野菜室がまんなか」が売りであるが、野菜室を2段目に置くことで上部の上下の分割が一旦途切れ、3段目でまた分割される。見た目を優先させるためになされたデザインではなく使い勝手を優先させた結果であるが、必然性を感じる。ボディの剛性にも少なからず寄与していると考える。ガラス扉全周にカッティングを施しミラー面を際立たせるなど、ディテールの処理も効いている。マークを触れるだけで扉が開くタッチオープンボタンも便利で、冷蔵庫を常に進化させたいというメーカーの強い意志が伝わって来る。
デザインの特徴:
「人を想う」「簡潔な美」をテーマに、建具や家具との親和性の高い水平垂直を基調としたデザインを採用。さわると光って浮かび上がる表示部や触れるだけで開くタッチオープンドアなど、家具のような佇まいの中にさりげなく機能性を表現。本体中央にレイアウトした野菜室や庫内を正面から照らす扉に配したLED照明など、キッチンでの調理導線を考え、使いやすさに配慮しました。