真空技術と、大火力・羽釜の形でお米本来の旨さを引き出すＩＨジャー炊飯器の発売について

－お米の銘柄、料理、好みで食感を変えて楽しむ「かまど名人」コースの９段階の炊き分け－

当社は、ＩＨジャー炊飯器の新製品として「真空圧力ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０ＺＷＫ、ＲＣ－１０ＺＰＫを５月下旬から発売します。

新製品は、昔ながらの羽釜の形にならい、かまど炊きのおいしさを引き出す「備長炭かまど本羽釜」を搭載し東芝６０年目^注１の集大成として発売したＲＣ－１０ＺＷＨ、ＲＣ－１０ＺＰＨに、新機能を加えた製品です。

「しゃっきり」から「もちもち」までご飯の弾力と粘りが変わる炊き分け(「かまど名人」コース)を従来機種^注２の４段階から９段階に増やすことで、お米の銘柄、料理、好み等に合わせて炊き上がりの食感を変える楽しさの幅をさらに広げました。また、健康志向の高まりを受けて、「玄米」コース、「玄米おかゆ」コース、「雑穀米」コースなど専用のコースに加え、新たに「麦ご飯」コースを加えました。
内釜は、熱をすばやく全体に伝える羽釜本来の丸みと羽を当社独自の溶湯鍛造技術によって成形し、さらに連続加熱・連続沸騰のために上部の空間を設けた「備長炭かまど本羽釜」です。新製品は、釜底の厚みを変えることで、さらにすばやい加熱を可能にしました。加えて、独自の真空技術によりすばやい吸水を実現した「真空ひたし」、連続加熱・連続沸騰による「沸騰うまみ炊き」で、お米本来のおいしさをたっぷりと引き出します。それにより、粒感とバランスの良い粘りとかたさを合わせ持った、炊き上がりを実現します。

ほかに、羽釜にならった「丸さ」と「厚さ」の内釜「鍛造かまど本丸鉄釜」を採用した「真空圧力ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＸＫ、「鍛造かまど銅釜」を採用した「真空圧力ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＳＫを７月上旬から、同じく「鍛造かまど銅釜」を採用した「真空ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＲＫを６月中旬から発売します。

新製品の概要

商品化の背景と狙い

２０１６年度の炊飯器の国内総需要は、約５３０万台を見込んでいます(当社調べ)。このうちＩＨ方式の構成比は、台数で約７割、金額で約９割を占めるとみています(当社調べ)。当社は、ご飯のおいしさにこだわり、「かまど炊きの味」を目指して昔ながらの羽釜の形にならい東芝６０年目^注１の集大成として発売した真空圧力ＩＨジャー炊飯器に、新機能を加え発売します。

新製品の主な特長(ＲＣ－１０ＺＷＫ)

１．釜底の厚みを変え、すばやい加熱を可能にした「備長炭かまど本羽釜」

新製品は、羽釜の形状にならった内釜「備長炭かまど本羽釜」のＩＨコイルの真上の部分だけ肉厚を薄くして熱伝達を高め、発熱効率の高い「鉄」と合わせて、すばやく内釜内に高温を伝えています。内釜の厚みで高温を蓄えながら、一粒一粒均等に熱を伝えて炊き上げることができます。
当社は、昔ながらのかまど炊きの炊き方を理想としています。「はじめチョロチョロ、なかパッパ」と言われる炊き方の「なかパッパ、ジュージューふいたら」とは大火力の連続加熱・連続沸騰を指しています。まだ水分がたっぷりあるうちに、連続加熱・連続沸騰することでお米本来の旨み成分（おねば）をたっぷり引き出します。これを可能にするために、強い沸騰でも吹きこぼれないための上部空間(「沸騰うまみ空間」)を設け、大火力をすばやく全体に伝える「熱対流」を生む側面と底面の「丸み」、蓄熱のための「羽」、といった羽釜の形状にならった内釜「備長炭かまど本羽釜」を独自の溶湯鍛造技術で製造しました。

２．「かまど名人」コースのおいしさが楽しめる「９段階の炊き分け」

しっかりひたしてから大火力でおいしく炊き上げる「かまど名人」コースの、「しゃっきり」から「もちもち」までご飯の弾力と粘りを変える炊き分けの幅を従来機種^注２の４段階から、新製品では９段階に増やしました。「しゃっきり」は粒感や弾力を感じる炊き上がり、「もちもち」は粘りを感じる炊き上がりになり、お好みの食感に合わせて、より幅広く選べるようにしています。簡単な操作で選択できるため、ご家庭で使用するお米の銘柄やおかず等に合わせたり、朝と夜で食感を変えるなど、同じお米・水加減でも炊き上がりの違いを楽しめます。

３．麦ご飯と玄米の専用コースを搭載

水溶性の食物繊維が豊富で身体に良いといわれる「麦ご飯」と、食物繊維とＧＡＢＡ（γ－アミノ酪酸）を多く含む「玄米」の専用コースを搭載しました。それぞれ専用の水位線を内釜に設けています。大きな熱対流を生む内釜形状と炊飯プログラムにより、白米より軽く浮きやすい麦も、しっかりと熱を伝えて炊き上げることができます。また、炊いた麦ご飯や玄米は最大１２時間まで保温することが可能です。

４．真空ポンプでお米のうまみを引き出す「真空うまみ引き出し」

お米をおいしく炊くため、「ひたし」の間に真空ポンプで内釜内の空気を抜き、加熱前にお米の芯まで吸水します。短時間で十分な吸水ができるよう、真空と常圧を繰り返すことで、まんべんなく吸水させ、お米本来のうまみ(甘み)を引き出します(「かまど名人」コースにおいて)。こうして、引き出された旨み成分(おねば)は、お米の表面を包み込み、炊きたてだけでなく、冷めてからもおいしさが長持ちします。

５．最大圧力１．２気圧を細かく制御する「圧力可変コントロール」

最大１．２気圧の圧力が、かまど炊きの羽釜に載せる重い木蓋の役割を果たします。各炊飯コースに応じて圧力を制御することで、粘りと甘みを引き出して炊き上げます。

６．その他便利な機能

「真空ひたし」

当社独自の真空機能で、ひたし時間内での短時間吸水が可能となり、洗米後すぐに炊飯を開始できます。お米の芯まで吸水させて加熱することで、炊きたてはもちろん、保温しても、冷めてもおいしさを保ちます。

「真空保温」

真空機能によって釜内の空気を抜くことで酸素濃度を下げ、ご飯の黄ばみ、においの発生を防ぎます。また、水分の蒸発も防ぐのでご飯のぱさつきも抑えられます。白米は最大４０時間の保温が可能です（ｅｃｏモードを除く）。

「そくうまコース」

真空ひたしの短時間吸水と圧力炊飯の組み合わせで、約２６分^注３の短時間でおいしく炊き上げます。

「スマートタッチパネル」（ＲＣ－１０ＺＷＫのみ）

静電タッチパネルを採用したフラットな操作部です。操作内容に応じて表示されるボタンが限られるので、直感的な操作がしやすくなります。また、凹凸がないため、拭き掃除も簡単です。

７．環境への配慮

目標年度２００８年度において省エネ基準達成率１０１％、 年間消費電力量８８．８ｋＷｈ/年(ＲＣ－１０ＺＷＫ)^注４。電子ユニットの基板には、鉛はんだを一切使用していません。

• 注1１９５５年、自動式電気釜ＥＲ－４を東京芝浦電気株式会社が発売。
• 注2当社２０１５年１月発売機種ＲＣ－１０ＺＷＨ、ＲＣ－１０ＺＰＨ
• 注3電圧１００Ｖ、室温・水温２３℃、「白米」コースで３合炊飯(炊飯量、炊飯コース、室温、水温、水加減により炊飯時間は異なります)。
• 注4年間消費電力量は、省エネ法・特定機器「ジャー炊飯器」の測定法による数値です。
  「白米・ｅｃｏモード(工場出荷時コース)」コースにて測定。消費電力量は炊飯量、ご使用のコース等により異なります。

新製品の主な仕様

• 注5備長炭入り遠赤外線コートは、ＲＣ－１０ＺＷＫでは外面全面、ＲＣ－１０ＺＰＫでは一部です。

新商品についてのお客様からのお問い合わせ先

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予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。