内釜の「丸さ」と「厚さ」でかまど炊きのおいしさを目指す炊飯器の発売について

－羽釜にならった、熱対流を生む「丸さ」と熱を蓄える「厚さ」。「麦ご飯」コースを新採用。－

当社は、ＩＨジャー炊飯器の新製品として、「真空圧力ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＸＪを７月上旬から発売します。

新製品は、熱対流を生む上部のすぼまりと側面の丸み、熱を蓄える厚さ５㎜の釜底などの羽釜の形状を内釜で実現し、さらに、ＩＨ方式の発熱体に発熱効率の高い鉄を新採用しています(「鍛造かまど本丸鉄釜」)。これにより、かまど炊きのような熱対流と、大火力での加熱により、炊きムラを抑えお米の一粒一粒をふっくらと仕上げます(「本丸対流うまみ炊き」)。

また、独自の真空技術により、短時間でお米の芯まで吸水する「真空ひたし」、白米最大約４０時間の「真空保温」が可能になります。さらに、専用の「麦ご飯」コースを新採用しました。真空技術により、すばやい吸水と麦ご飯の１２時間の保温が可能になりました。

また、羽釜にならった「丸さ」と「厚さ」の「鍛造かまど銅釜」を採用した「真空圧力ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＳＪ、「真空ＩＨジャー炊飯器」ＲＣ－１０／１８ＶＲＪを６月中旬から発売します。

新製品の概要

商品化の背景と狙い

２０１５年度の炊飯器の国内総需要は、約５３０万台を見込んでいます(当社調べ)。このうちＩＨ方式の構成比は、台数で約７割、金額で約９割を占めるとみています(当社調べ)。当社は、ごはんのおいしさにこだわり、「かまど炊きの味」を目指したＩＨジャー炊飯器の新製品を商品化し、発売します。

新製品の主な特長(ＲＣ－１０ＶＸＪ)

１．かまど炊きのおいしさを目指す「鍛造かまど本丸鉄釜」

新製品は、熱対流を生む上部のすぼまりと側面の丸み、熱を蓄える厚さ５㎜の釜底などの羽釜独特の形状を内釜で実現し、さらに、ＩＨ方式の発熱体に発熱効率の高い鉄を新採用しています。これにより、かまど炊きのような熱対流と、大火力での加熱により、炊きムラを抑えお米の一粒一粒をふっくらと仕上げます。

内釜は、独自の鍛造製法で、気泡のない、緻密な鍛造厚釜に仕上げ熱伝導の良いアルミと一体成形しています。羽釜の「丸み」を実現した「本丸釜曲線」は、プレス成型ではむずかしい形状のため、当社独自の溶湯鍛造製法による高圧成型後に一品ずつ、内面と外面を丁寧に削り出して丸釜の形状に仕上げています。

２．真空ポンプでお米のうまみを引き出す「真空うまみ引き出し」

お米をおいしく炊くため、「ひたし」の間に真空ポンプで内釜内の空気を抜き、加熱前にお米の芯まで吸水します。短時間で十分な吸水ができるよう、真空と常圧を繰り返すことで、まんべんなく吸水させ、お米本来のうまみ(甘み)を引き出します(「本かまど」コース)。こうして、引き出された旨み成分(おねば)は、お米の表面を包み込み、炊きたてだけでなく、冷めてからもおいしさが長持ちします。

３．からだに良いといわれる「麦ご飯」も手軽に炊ける新コース

食物繊維が豊富な「麦ご飯」を手軽に食べやすく炊けるよう、専用の「麦ご飯」コースを採用しました。同時に、内釜にも白米とは別に麦専用の水位線を設けました。

東芝独自の真空技術で麦と白米を芯まで吸水させ、内釜の「丸さ」が生む強い熱対流で、白米より軽く、上に集まりやすい麦にしっかりと熱を伝えて炊き上げることができます。これにより、麦も白米も炊きムラを抑えて、しっかりと膨らんで炊き上がります。さらに、保温も真空技術で、水分の蒸発を抑えるため、１２時間まで麦ご飯を保温することができます。

４．「本かまど」コースでお好みに炊き分け

しっかりと吸水してから、大火力でおいしく炊き上げる「本かまど」コースは、かたさに応じて３通り(「本かまど」「本かまど しゃっきり」「本かまど もちもち」)に炊き分けができます。

５．最大圧力１．０５気圧を細かく制御する「圧力可変コントロール」

最大１．０５気圧の圧力が、かまど炊きの羽釜に載せる重い木蓋の役割を果たします。各炊飯コースに応じて圧力を制御することで、粘りと甘みを引き出して炊き上げます。

６．高火力カニ穴沸騰

沸騰初期の高火力での連続沸騰と、東芝独自の釜底ＷＡＶＥから噴き上げる強い泡によって、熱の通り道が確保されて、おいしさの目印となるカニ穴のある炊き上がりとなります。

７．その他便利な機能

「真空ひたし」

当社独自の真空機能で、ひたし時間内での短時間吸水が可能です。お米の芯まで吸水させて加熱することで、炊きたてはもちろん、保温しても、冷めてもおいしさを保ちます。

「真空美白保温」

真空機能によって釜内の空気を抜くことで酸素濃度を下げ、ごはんの黄ばみ、においの発生を防ぎます。また、水分の蒸発も防ぐのでご飯のぱさつきも抑えられます。白米は最大４０時間の保温が可能です（ｅｃｏモードを除く）。

「そくうまコース」

真空ひたしの短時間吸水と圧力炊飯の組み合わせで、約２８分^注１の短時間でおいしく炊き上げます。

８．環境への配慮

目標年度２００８年度において省エネ基準達成率１０８％、 年間消費電力量８１．０ｋＷｈ/年(ＲＣ－１０ＶＸＪ)^注２。電子ユニットの基板には、鉛はんだを一切使用していません。

• 注1電圧１００Ｖ、室温・水温２３℃、「白米」コースで３合炊飯(炊飯量、炊飯コース、室温、水温、水加減により炊飯時間は異なります)。
• 注2年間消費電力量は、省エネ法・特定機器「ジャー炊飯器」の測定法による数値です。

新製品の主な仕様

新商品についてのお客様からのお問い合わせ先

プレスリリースに掲載されている情報（製品の価格／仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など）は、発表日現在の情報です。
予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。