当社は、過熱水蒸気オーブンレンジの新製品として、家庭用で初めて注1、業務用オーブンのように正逆反転ファンで風向を変え、焼きムラを少なくした「石窯ドーム ER-LD530」を8月下旬より発売します。
新製品は、正逆反転ファンで風向を左右交互に変える熱風(「焼き色上手なくるりん熱風」)により、焼きムラの原因となっていた熱風の片寄りを抑えます。熱風を庫内にすばやく循環させる湾曲天井の「石窯ドーム構造」と庫内のセラミックコーティングによる遠赤(「庫内まるごと遠赤注2」)の効果、業界最高注3350℃注4の高温と、200℃まで約5分の早い予熱でオーブン調理できます。
また、「石窯ドーム構造」と「庫内まるごと遠赤注2」搭載で、オーブン温度最高350℃注4の「石窯ドーム ER-LD430」を8月下旬より発売します。
新製品の概要
形 名 | 総庫内容量 | 色 | 価格 | 発売時期 | 目標月産台数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ER-LD530 | 31L | (W)グラン ホワイト | (R)グラン レッド | オー プン | 8月下旬 | 3千台 |
ER-LD430 | (W)シェル ホワイト | 4千台 |
開発の背景と狙い
2013年度の国内オーブンレンジ市場は約270万台を見込んでいます(東芝調べ)。オーブンレンジ購入時に重視する機能は、高機能機種ほど「オーブン機能」が高くなり、購入後に作ってみたい料理は、1位 パン、2位 スイーツです(東芝調べ)。
一方、石窯を使った料理のおいしさの秘訣は、「高温ですばやく表面を焼き上げ、食材のうまみと水分を閉じ込めて焼き上げる」ことであるため、当社オーブンレンジは、「高温、短時間予熱、焼きムラ低減」を重視してきました。しかし、「高温、短時間予熱、焼きムラ低減」を重視した当社従来機種であっても、パン・スイーツを扱う料理教室において、約8割が焼きムラを気にし、約7割が、調理途中で角皿の前後を入れ替えて、焼きムラを抑える工夫をしていることがわかりました(東芝調べ)。こうしたニーズを汲み入れオーブン機能を向上させた新製品を商品化し、発売します。
1. 350℃の高温で焼き上げるオーブン機能
熱風を庫内にすばやく循環させる湾曲天井の「石窯ドーム構造」と、庫内のセラミックコーティングによる遠赤(「庫内まるごと遠赤注2」)の効果と、業界最高注3350℃注4の高温と、200℃まで約5分の早い予熱が可能です。さらに、周囲にスリットを設けた「遠赤包み焼き角皿」により、上下2段の調理でも、熱風が庫内上下に循環するため、食品を前後左右から包み込んで焼き上げます。
2. 左右交互の風向で均一な焼き上がりを目指す新熱風(ER-LD530)
新製品は、業務用オーブンのように熱風の向きを交互に変える正逆反転ファンの採用により、焼きムラの原因となっていた熱風の片寄りを抑えます。新方式の「焼き色上手なくるりん熱風」は、モーター2個(「ツインモーター」)を使用して約90秒ごと注5に自動で熱風ファンを正逆反転させることで風向が変わります。これにより、熱風ファンの回転方向が同じために従来機種で生じていた一部の焼きムラが、少なくなります。
3. お手入れが簡単な「とれちゃうコート」「親水性クリーンコート」
調理後のお手入れは、庫内に付いた調味料、油脂汚れなどを簡単に拭き取るだけで済みます。スチームで汚れを浮かす機能(「手間なしお手入れ」オート)と、庫内(扉部と底面を除く)と角皿に施した微細な粒子のセラミックコーティング(「とれちゃうコート」)、庫内底面の「親水性クリーンコート」により、汚れが落としやすくなります。角皿もセラミックコーティングにより、オーブンシートなしでも食材がこびりつきにくくなっており、汚れも落としやすくなっています。
4. ABCクッキングスタジオの開発を含む全386メニュー注6(ER-LD530)
新製品の付属料理集のメニュー数は、386注6メニューです。オーブンレンジ購入目的の上位に入る(当社調べ) パン、スイーツ調理を重視して、パン112メニュー、スイーツ112メニューを掲載しました。忙しい朝などに、短時間でもう一品できる3分、5分、8分の「スピードメニュー注7」は、33メニュー(新規6メニュー追加)あり、蒸し物、煮物等を含むお惣菜としては162メニューを揃えています。料理教室のABCクッキングスタジオ開発による36メニューが含まれています。
付属料理集のメニュー数(ER-LD530)
掲載数 | 内数(ABCクッキングスタジオ開発) | |
パ ン | 112注6 | (12) |
スイーツ | 112注6 | (12) |
お 惣 菜 | 162注6(内スピードメニュー33) | (12) |
計 | 386注6 | (36) |
5. 背面・左右を壁面にピッタリ付けて設置可能(ER-LD530)
上方は10CMの余裕が必要ですが、背面と左右の壁面は壁にピッタリ付けて設置できます。
6. “油を使わない揚げ物(ノンオイルフライ)調理”も便利な過熱水蒸気、スチーム調理
オーブンと最高400℃注8の過熱水蒸気の組み合わせで、「鶏のから揚げ」、「春巻き」といった“油を使わない揚げ物(ノンオイルフライ)調理”が可能です。焼網を使用するため脂も下に落ちてヘルシーな仕上がりです。少量の油での「えびフライ」、「とんかつ」といった「ローカロリーフライ」(オーブン調理)もできます。きめ細かくスチーム温度を変えられる「適温スチーム調理」(35℃~95℃)、パンに合わせて温度を選べる「スチーム発酵」(30℃・35℃・40℃・45℃)、「本格せいろ蒸し調理」もあります。
7. 幅広いレンジ機能
レンジ機能では、食品の表面温度を、検知して自動であたためます。スイングする赤外線センサーが庫内を幅広く温度検知するため、二品同時あたためも可能です。また、「お好み温度」は、あたため温度を-10℃から90℃まで5℃刻みで設定できるため、食材に応じたあたためができ、湯煎の代用にもなります
8. 「ECOモード」などの省エネ機能
「二品同時あたため」時に、赤外線センサーで食品の表面温度を検知し、無駄な加熱を抑えるために、一品ずつ調理するよりも消費電力量が少なくなると判断した時に「ECOモード」ランプが点灯します注9。この場合、各食品の温度に応じて、より温度の低い食品を効率的に加熱することで、消費電力量を削減注10できます。また、オーブン調理における石窯ドーム構造、レンジ調理におけるドームアンテナ等により、ER-LD530の場合、省エネ達成率は115%注11(区分F(熱風タイプ))です。
環境への取り組みについて
東芝グループは、「地球内企業」として持続可能な地球の未来に貢献するため、「東芝グループ環境ビジョン2050」を策定し、総合環境効率を2000年度基準で2050年度までに10倍に高める目標を掲げています。この実現に向け、「東芝がモノを作るときのエコ"Green of Process"」、「東芝の作る製品がエコ"Green of Product"」、さらに、効率の高いエネルギー供給機器の開発などの「環境技術で貢献するエコ"Green by Technology"」、の3つのGreenで地球との共生や豊かな価値の創造のための取り組みを行っていきます。
東芝グループは、こうした環境への取り組みを一層加速するとともに、広く訴求するため、「ecoスタイル」をグローバル統一ブランドと定めています。
- 注1 2013年7月22日現在 国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて、ツインモーターによる熱風ファンの反転制御を採用。
- 注2 扉部を除く
- 注3 2013年7月22日現在 国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて
- 注4 オーブン温度を260℃以上に設定したときは、調理開始後30分で250℃に切り換わります。350℃での運転時間は約5分です。過熱水蒸気、ハイブリッドで設定できる温度は300℃までです。また、設定温度が260℃以上のときは予熱温度は250℃になります。温度は庫内が空の状態で中心部を熱電温度計法により測定しています(JISの測定方法による)。庫内に食品や付属品を入れて温度を測定すると、温度が合わないことがあります(料理を作る場合は、別冊料理集の温度を目安にしてください)。
- 注5 オーブン調理の終了前は反転時間の間隔が異なります。
- 注6 アレンジメニュー、バリエーションメニュー、ケーキ型サイズ、トッピングを含みます
- 注7 スピードメニューの3分、5分、8分は下ごしらえなどの時間は含みません
- 注8 噴き出し部の最高温度です。過熱水蒸気、ハイブリッドで設定できる温度は300℃までです。
- 注9 食品の種類、分量、初期温度、設定温度、食品を置いた位置などの諸条件により「ECOモード」ランプが点灯しない場合があります。特に、冷凍食品の加熱などは点灯しないことがあります。
- 注10 常温ごはん150Gを、「1ごはん」、冷蔵ハンバーグ85Gを「2おかず」であたためた場合の消費電力量45. 5WHに対し、「3二品」で同時にあたためた場合の消費電力量42. 2WHとの比較。条件により消費電力量の削減効果は異なります。
- 注11 省エネ法・特定機器「電子レンジ」測定方法による数値です。区分名も同法に基づいています。
新製品の仕様
過熱水蒸気オーブンレンジ | |||
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形 名 | ER-LD530 | ER-LD430 | |
色 | (W)グランホワイト (R)グランレッド | (W)シェルホワイト (R)グランレッド | |
レンジ | 消費電力 | 1430W | |
高周波出力 | 1000W注12/600W・500W連続/200W相当/100W相当 | ||
オーブン | 方 式 | 熱風コンベクション方式(2段調理可能) | |
消費電力 | 1430W | 1420W | |
ヒーター出力 | 1400W | 1390W | |
温度調節範囲 | 発酵(30、35、40 、45℃) スチーム発酵(30、35、40 、45℃) オーブン(100~300、350℃)注4 | ||
過熱水蒸気調理 ハイブリッド調理 | 100~250℃・300℃注4 | ||
グリルヒーター出力 | 1100W | ||
スチームヒーター出力 | 1200W | ||
本格せいろ蒸し | ○ | ||
適温スチーム温度注13 | 35℃~95℃ | ||
メニュー数注6 | 386 | 330 | |
焼き色上手なくるりん熱風 | ○ | ― | |
センサー | 8つ目スイング赤外線センサー | ||
外形寸法 | 幅500×奥行465 ×高さ412mm | 幅500×奥行460 ×高さ412mm | |
庫内寸法 | 幅386×奥行300×高さ241mm | ||
総庫内容量注14 | 31L | ||
質 量 | 23KG | 22KG | |
庫内コート | とれちゃうコート注15 | ||
底面コート | 親水性クリーンコート | ||
省エネ達成率注11 | 115% | 114% | |
年間消費電力量注11 | 63. 9KWH/年 | 64. 4KWH/年 | |
区 分注11 | F |
- 注12 定格高周波出力1000Wは短時間高出力機能(約5分間)であり、定格連続高周波出力は600Wです。600Wへは自動的に切り換わります。
- 注13 温度は庫内下段に角皿を入れ角皿の中心の黒色アルミニウム(擬似負荷)の温度を測定しています。
- 注14 総庫内容量とは、JISの判定基準に基づいて算出された容量です。
- 注15 扉部、底面は除く
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