東芝キヤリア株式会社(東京都港区/取締役社長 井上 章、以下東芝キヤリア)と東芝ホームアプライアンス株式会社(東京都千代田区/取締役社長 山下 文男、以下東芝ホームアプライアンス)は、東芝グループの家庭電器事業における競争力強化を目指し、5月1日を目処に東芝キヤリアが所管する家庭用ルームエアコン事業を東芝ホームアプライアンスに移管します。
現在、東芝グループの家庭電器事業では、東芝キヤリアが業務用・家庭用のエアコン事業を、東芝ホームアプライアンスが冷蔵庫、洗濯機等の生活家電を所管しています。今回の事業移管は、東芝ホームアプライアンスにおける「環境調和型商品の開発力」「生活家電商品を横断する総合提案力」の強化と、東芝キヤリアにおける「業務用空調事業への特化による競争力」の強化を目的としています。
環境調和型商品の開発という点で、東芝キヤリアが長年にわたり培った家庭用ルームエアコンのヒートポンプ技術は、電気を熱エネルギーに変換する方式に比べCO2の発生が抑えられるため地球温暖化対策の上で有望な技術です。東芝ホームアプライアンスは、家庭用ルームエアコン事業の移管によりヒートポンプ技術を用いる冷蔵庫、ドラム式洗濯乾燥機と共に同技術の一層の活用を図り、同時に商品相互の設計開発の効率化を促すことで家庭用ルームエアコンの競争力を強化します。ルームエアコンを加えることでホームITシステム「フェミニティ」との連携も進み、生活家電を横断するコンセプトである「ecoスタイル」「ママゴコロ家電」にもとづく総合的な生活提案も強化します。
また、東芝キヤリアは業務用空調機において産業分野におけるエンジニアリング・ソリューションビジネスに注力し競争力の強化を図ります。
今後、家庭用ルームエアコンの製造は、引き続き東芝キヤリア及びそのグループ会社が行い、企画、開発、販売に関係する部門は東芝キヤリアから東芝ホームアプライアンスに移ります。
「ecoスタイル」について
東芝の家庭電器グループ注では、「節電」「節水」などの環境調和型の家電商品をご使用いただくことで、意識せずに快適で環境に配慮した生活を実現するライフスタイル「ecoスタイル」を提案しています。
エネルギーと資源の有効活用である節電・節水、再生利用のしやすい設計、特定化学物質の使用制限などに配慮した環境調和型の商品を「モノづくり」の基本としています。「地球内企業」として、環境性能に優れた商品を提供することで、より良い地球環境の実現に貢献します。
- 注 東芝ホームアプライアンス(株)、東芝ライテック(株)、東芝キヤリア(株)、東芝コンシューママーケティング(株)等の各社及び傘下会社
東芝キヤリア株式会社概要(2010年4月16日現在)
株主 | 東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 60% キヤリア社40% |
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資本金 | 115億1千万円 |
本社所在地 | 東京都港区高輪3-23-17 |
事業内容 | 家庭用ルームエアコン、業務用空調機器の開発、製造、販売 |
東芝ホームアプライアンス株式会社概要(2010年4月16日現在)
株主 | 東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 100% |
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資本金 | 135億円 |
本社所在地 | 東京都千代田区外神田2-2-15 |
事業内容 | 白物家電商品の開発、製造、販売 |