「ピコイオン」の発生ユニットを搭載した
加湿機能付き空気清浄機の発売について

東芝ホームテクノ株式会社（社長：伊藤信雄、本社所在地：新潟県加茂市）は、加湿機能付き空気清浄機の新製品として、「ピコイオン」を発生させるユニットを搭載したCAF－J22K、CAF－J16Kの2機種を9月16日から発売します。

「ピコイオン」とは、微細な水につつまれたOHラジカル^注1を指し、抗ウイルス^注2、除菌^注3、脱臭^注4、アレル物質の抑制^注5注6などに対し実験用の発生装置による効果が確認されています。

新製品は、微細な「ピコイオン」を発生するユニットを搭載しています。「ピコイオン」の発生には、空気中の水分を使うのでなく、給水タンクからの水分を使用しますので、冬場の温度や湿度が低いときでも安定した量の「ピコイオン」を発生できます。

空気清浄機能として四重のフィルターを設けており、「プレフィルター」、水洗いで脱臭力を再生できる「洗える脱臭フィルター」、「抗花粉^注7・ダニ^注8・抗菌^注9フィルター」に加え、CAF－J22Kには「プラチナHEPAフィルター」を、CAF－J16Kには「HEPAフィルター」を採用しています。また、ペット臭などの不快なニオイを感知すると自動的に運転風量を強める「高感度においセンサー」も搭載しています。

加湿量は、CAF－J22Kが600ML/H、CAF－J16Kが500ML/Hです。目詰まりしにくい「抗菌^注10・防かび^注11ロータリー気化フィルター」は、分解してお手入れでき、ワンタッチで取り外しできる「抗菌^注12広口タンク」、「抗菌^注12タンクキャップ」、トレイの水の菌の繁殖を抑える「抗菌^注13ガラス」など清掃性にも優れています。

他に、コンパクトタイプの空気清浄機CAF－J16を9月1日から発売します。「抗花粉^注7・ダニ^注8・抗菌^注9・抗ウイルス^注14フィルター」、水洗い可能な「洗える脱臭フィルター」、「HEPAフィルター」、ペット臭やタバコ臭などのニオイを感知して風量を自動的に強める「高感度においセンサー」を搭載しています。

新製品の概要

開発の背景と狙い

2009年度の空気清浄機市場は、ウイルス対策への関心がさらに高まることが予想されるため、前年を上回る年間約190万台と予測しています（東芝調べ）。空気清浄機へのニーズは、季節的な花粉対策、除菌などの清潔さに加え、ペット臭への対応など幅が広がっています。当社は、こうしたニーズを踏まえ、「ピコイオン」を発生させるユニットを搭載した加湿機能付き空気清浄機を発売します。

新製品の主な特長

1. 冬場の温度や湿度が低いときでも安定した量の「ピコイオン」を発生させるユニット

「ピコイオンユニット」は、微細な水につつまれたOHラジカル^注1である｢ピコイオン｣を発生させる装置です。「ピコイオンユニット」は、水（H₂O）を含んだピコイオン放出ピンに高電圧を加えることにより、水（H₂O）を水素（H）と酸化力の強いOHラジカルに分解します。分解されたOHラジカルは非常に微細な水につつまれた状態で、「ピコイオンユニット」から放出されます。ピコとは10^-12を表す単位で、1ピコメートルは1兆分の1Mです。｢ピコイオン｣は、小さなものでは500ピコメートル程度の大きさです。

「ピコイオンユニット」では給水した水を使用する方式を採用しているため、冬場の温度や湿度が低いときでも安定して「ピコイオン」を放出できます。

2. 四重のフィルターで汚れを除去して空気を清潔に

四重のフィルターでお部屋の空気の汚れを捕らえ、空気を清潔にします。「プレフィルター」、水洗いで再生する「洗える脱臭フィルター」の他、CAF－J22K、CAF－J16Kは花粉、ダニの死がいを捕らえる「抗花粉^注7・ダニ^注8・抗菌^注9フィルター」を、CAF－J16は、「抗花粉^注7・ダニ^注8・抗菌^注9・抗ウイルス^注14フィルター」を搭載しています。加えて、CAF－J22Kは、捕らえた菌の働きを99. 9％抑制^注15する「プラチナHEPAフィルター」を、CAF－J16K、CAF－J16は「HEPAフィルター」を搭載しています。

3. 加湿運転も清潔に

目詰まりしにくい「抗菌^注10・防かび^注11ロータリー気化フィルター」は、分解してお手入れもできます。メンテナンスにより約24ヶ月ご使用いただけます。また、トレイ内に設置されている「抗菌^注13ガラス」がトレイ内の菌の繁殖を抑制します。

4. ワンタッチ着脱の「抗菌^注12広口タンク」

ワンタッチで着脱可能な上、給水しやすい広口の抗菌^注12ワイドキャップを使用した給水タンクです。

5. ペット臭もタバコ臭もすばやく感知して対応する「高感度においセンサー」

ペット臭、タバコの臭いなどを感知したら、自動的に運転風量を強くして通常運転時の約4倍の早さで脱臭します。また、臭いが少なくなると、風量を落として運転します。

6. 環境への配慮

　電子ユニットの基板には、鉛はんだを一切使用しないなど、環境に有害な素材の使用を控えています。

「ecoスタイル」について

東芝の家庭電器グループ^注では、「節電」「節水」などの環境調和型の家電商品をご使用いただくことで、意識せずに快適で環境に配慮した生活を実現するライフスタイル「ecoスタイル」を提案しています。

エネルギーと資源の有効活用である節電・節水、再生利用のしやすい設計、特定化学物質の使用制限などに配慮した環境調和型の商品を「モノづくり」の基本としています。「地球内企業」として、環境性能に優れた商品を提供することで、より良い地球環境の実現に貢献します。

• 注 東芝ホームアプライアンス㈱、東芝ライテック㈱、東芝キヤリア㈱、東芝コンシューママーケティング㈱等の各社及び傘下会社

「ピコイオン」の働きと効果

1. 抗ウイルス^注2、除菌^注3

放出された「ピコイオン」（微細な水につつまれた強い酸化力のOHラジカル）が、空気中に浮遊するウイルス、菌に付着して細胞壁の中から水素原子（H）を抜き取り、「ピコイオン」自体は水（H₂O）に戻ります。水素原子を抜き取られたウイルスや菌は、細胞内の水分がなくなり細胞分裂ができなくなり活動が抑制されます。

2. 脱臭^注4

「ピコイオン」はカーテン、カーペット、ソファ等の繊維の奥まで浸透し、臭いの元となる物質と反応し、これを水や二酸化炭素等に分解することで脱臭^注4します。

3. アレル物質の抑制^注5注6

花粉やダニの死がいのアレル物質と「ピコイオン」が反応することで、その活動を抑制^注5注6します。

商品における「ピコイオンユニット」搭載の効果について

除菌効果・ウイルス抑制効果については、第三者機関による試験方法・試験結果に基づいています。実験用の発生装置を使ったもので、製品に同様の効果があることを保証するものではありません。また、設置した部屋の環境や使用状況によって異なります。

• 注1 OHラジカルとは、酸素原子1個と水素原子1個からできている分子で、強い酸化力をもった分子です。
• 注2 試験機関：（財）日本食品分析センター／試験方法：120Lボックス内にウイルス浮遊液を置き、ピコイオンユニットを作動させ、ウイルス量の変化をTCID50法で測定／試験結果：ウイルス抑制効果99.9% （試験番号：第207062037-002号）
• 注3 試験機関：京都薬科大学　薬剤学教室／試験方法：標準寒天培地表面塗抹法／除菌方法：水を微細化させ空気中に放出／除菌を行っている対象部分の名称：ピコイオンユニット／試験結果：除菌効果99.9%　（試験番号：第80815）
• 注4 試験機関：（財）新潟県環境衛生研究所／試験方法：6畳の試験室内でピコイオンユニットを搭載した空気清浄機を運転させ、アンモニア臭を付着させた布地の臭気低減効果を検証／試験結果：布付着臭初期3.5ppmが120分後0.8ppmに低減 （試験番号：第200904249-001-EZA-1号）
• 注5 試験機関：信州大学　繊維学部／試験方法：11L試験ボックス内でピコイオンユニットを作動させ、不織布に染み込ませたスギの花粉の作用を電気泳動法で測定／試験結果：抑制効果あり
• 注6 試験機関：信州大学　繊維学部／試験方法：1m³ボックス内でピコイオンユニットを作動させ、不織布に染み込ませたダニの死がいの作用をELISA法で測定／試験結果：抑制効果あり
• 注7 試験機関：信州大学　繊維学部／試験方法：ELISA、SDS PAGEによる、植物花粉アレル物質タンパクの吸着及び変性試験／抗アレル物質の方法：抗花粉・ダニ・抗菌フィルターに金属フタロシアニンを担持／抗アレル物質を行っている対象部分の名称：抗花粉・ダニ・抗フィルター／試験結果：植物花粉アレル物質タンパクを吸着・変性
• 注8 試験機関：信州大学　繊維学部／試験方法：ELISA、SDS PAGEによる、動物性アレル物質タンパクの吸着及び変性試験／抗アレル物質の方法：抗花粉・ダニ・抗菌フィルターに金属フタロシアニンを担持／抗アレル物質を行っている対象部分の名称：抗花粉・ダニ・抗菌フィルター／試験結果：動物性アレル物質タンパクを吸着・変性
• 注9 試験機関：（財）日本紡績検査協会／試験方法：JIS L 1902に準拠／抗菌方法：抗花粉・ダニ・抗菌フィルターに金属フタロシアニンを担持／抗菌を行っている対象部分の名称：抗花粉・ダニ・抗菌フィルター／試験結果：抗菌効果99.9%　（試験番号：026625-1、026625-2）
• 注10 試験機関：（財）日本紡績検査協会／試験方法：JIS L 1902に準拠／抗菌方法：気化フィルターに抗菌加工／抗菌を行っている対象部分の名称：気化フィルター／試験結果：抗菌効果99.9%　（試験番号：09006185-1,09006185-2）
• 注11 試験機関：（財）日本紡績検査協会／試験方法：ハロー法／防かび方法：気化フィルターに防かび剤を含浸／防かびを行っている対象部分の名称：気化フィルター／試験結果：防かび効果あり　（試験番号：09006185-3）
• 注12 試験機関：（財）新潟県環境衛生研究所／試験方法：JIS Z 2801に準拠／抗菌方法：タンク・タンクキャップに抗菌加工／抗菌を行っている対象部分の名称：タンク・タンクキャップ／試験結果：抗菌効果99.9%　（試験番号：第200903679-001-MBA）
• 注13 試験機関：（財）新潟県環境衛生研究所／試験方法：浸漬法により混釈平板培養法で菌数を計測／抗菌方法：水溶性ガラスに銀を含有／抗菌を行っている対象部分の名称：抗菌ガラス／試験結果：抗菌効果99.9%　（試験番号：第200903677-001-MBA）
• 注14 試験機関：大阪府立公衆衛生研究所／試験方法：ウイルス感染価（TCID50）測定による、不活化効力試験／抗ウイルスの方法：抗ウイルス剤添着／抗ウイルスを行っている対象部分の名称：抗花粉・ダニ・抗菌・抗ウイルスフィルター／試験結果：ウイルスの不活化試験99.9%　（試験番号：大公研第313,360,397号）
• 注15 試験機関：（財）日本紡績検査協会／試験方法：JIS L 1902に準拠／抗菌方法：HEPAフィルターに抗菌加工／抗菌を行っている対象部分の名称：HEPAフィルター／試験結果：抗菌効果99.9%　（試験番号：003043-1、003043-2）

新製品の主な仕様

プレスリリースに掲載されている情報（製品の価格／仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など）は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。