当社は、新採用の赤外線センサーにより、業界で初めて注1140℃~270℃の範囲で10度単位に温度設定注2して調理できるIHクッキングヒーターの新製品BHP-V731Sなど4機種を3月より順次発売します。
新製品BHP-V731Sは、3口全てにIHヒーターを採用しました。その内、左右ヒーターに、新採用の赤外線センサーを搭載することで、鍋底の温度を直接検知し、温度を管理できます。これに、東芝独自の素早い火力制御が特長の“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)インバーター”制御を組み合わせることで、140℃~270℃の範囲で調理中の温度を10度単位に設定した調理注2が可能になります(「適温おまかせ調理」)。これにより、揚げものに加え、フライパン調理も温度設定が可能になり、更に予熱開始時から鍋底の温度を素早く把握するため、予熱時間も短縮できます注3。DSPインバーターによる0. 9秒の火力復帰でガス火のように鍋振り調理も可能です。また、中央IHヒーターは業界初注1の1. 8KWの高出力です。
さらに、金属フレームが無い上に、角度により色調が変化して見える新トッププレートを採用しています。プレートには、指先で触れるだけで火力調節などができる「光るダイレクト ピッとナビ」を表示・操作部として搭載しています。
グリル内受け皿の、水の有無を自動検知する新採用の「水あり・水なしビッグリル」注4は、魚を裏返さずに焼けるほか、魚焼き時に発生する臭いや煙を触媒により約96%の高い脱臭・脱煙効率注5で分解します。また、使用時の運転音は、業界No.1注1の約26DB注6の低騒音です。
新製品は、幅75cmのフレームレスプレートで、且つヒーターの間隔を広げたレイアウトのため、調理スペースが広く、大きめの鍋でも余裕をもって調理できます。他に、幅60cmのBHP-V631Sと、それぞれにレンジフード連動タイプを加えた計4機種を順次発売します。
新製品の概要
商品化の背景と狙い
2008年度IHクッキングヒーター(2口以上)の市場は、対前年比約12%伸長の約90万台を見込んでいます(東芝調べ)。今後、高齢化が進む中、安全性への高い評価からIHクッキングヒーターの需要は底堅いと予想しています。
これまで、IHで使用できない鍋への対応として設けていた中央のラジェントヒーターは、お客様への調査により、「IH火力との使用感の相違」、「使用時に高温発熱する」などの理由から、約60%の方が、殆ど使用していないことが分かりました。また、ハンバーグ、から揚げ、鳥の照り焼きなどの調理において、火加減調節が難しいということも分かりました。
当社は、こうした声を踏まえ、新採用の赤外線センサーにより温度設定調理を可能にした、3口全てがIHヒーターのビルトインタイプIHクッキングヒーターを商品化します。
新製品の主な特長
1. 業界初注1、140℃~270℃の範囲で10度単位に温度設定注2
業界で初めて注1、140℃~270℃の温度範囲において10度単位で温度設定注2できます。この機能は、東芝独自の“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)インバーター”による火力制御と、フライパンや鍋底の温度を直接検知できる新採用の赤外線センサーの組み合わせにより実現しています(「DSP&光センサー」)。これにより、揚げもの調理・ホットケーキ等から、高温で調理する炒めものまで、幅広いメニューにおいて10度単位で温度設定調理が可能になります(「適温おまかせ調理」注3)。また、予熱開始時から鍋底の温度を素早く検知して予熱時間も短縮できる上、設定温度になるとアラーム音でお知らせします。業界一注1少ない100Gの少量油での揚げもの調理も可能です。DSPインバーターによる0. 9秒の火力復帰でガス火のように鍋振り調理も可能です。
2. はじめての方でも簡単操作「光るダイレクトピッとナビ」搭載
電源を入れても、最初、上面の操作部は、「切/スタート」以外は発光表示されず、この箇所に指先で触れて初めて操作部の操作可能部分と表示部が発光します。指先で加熱モードまたはメニューを選択すると、次に操作可能な操作部や表示部だけを光らせて残す方式です(「光るダイレクトピッとナビ」)。メニュー選択は、「メニュー」文字の上を指で触れるだけで可能です。火力調節も、「とろ火、強火」などの文字をダイレクトにタッチするだけの簡単さです。
3. 高い評価のフレームレスデザイン(ノンフレームハードプレート)
全国発明表彰注7、グッドデザイン賞注8で高い評価を得た従来機種注9の、金属フレームのないトッププレートデザインを継続しました。本製品には更に、見る角度によってトッププレートの色調が変化して見える新加工を施したデザインを採用しました。
4. 脱臭・脱煙システム付「水あり・水なしビッグリル」
グリル内受け皿の、水の有無を自動検知する新採用の「水あり・水なしビッグリル」注4は、魚を裏返さずに焼けるほか、魚焼き時に発生する臭いや煙を触媒により約96%の高い脱臭・脱煙効率注5で分解します。また、グリル扉の開閉が円滑にできるようシステムキッチンに採用されるスライドレールを使用しています。
5. その他の特長
・ ビルトインタイプでは、業界NO.1の静音設計:26DB注1注6
木の葉のふれあう音20DB・ささやき声30DB
・ 中央のIHヒーターは、煮込み調理などに便利な「低火力(90W)連続均一加熱」採用
・ 左右のIHヒーターは、焦げつきや焼きムラを抑える「大口径&ダブル加熱コイル」搭載
・ 4熱源同時使用可能注10:従来機種注9では、中央のラジェントヒーターとグリルロースターのいずれかを選択する必要がありましたが、上面IHヒーター3口とグリルロースターをすべて同時に使用できます。
・ 業界初注1、中央IHヒーターが、高出力1. 8KW
・ ワイドな設計:75cmトッププレートでは、大きめの鍋を並べて置いても余裕をもって調理ができるよう左右コンロの間隔を33cmに広く設定しました(BHP-V731S、BHP-V731SR)。
「ecoスタイル」について
東芝の家庭電器グループ注では、「節電」「節水」などの環境調和型の家電商品をご使用いただくことで、意識せずに快適で環境に配慮した生活を実現するライフスタイル「ecoスタイル」を提案しています。
エネルギーと資源の有効活用である節電・節水、再生利用のしやすい設計、特定化学物質の使用制限などに配慮した環境調和型の商品を「モノづくり」の基本としています。「地球内企業」として、環境性能に優れた商品を提供することで、より良い地球環境の実現に貢献します。
- 注 東芝ホームアプライアンス(株)、東芝ライテック(株)、東芝キヤリア(株)、東芝コンシューママーケティング(株)等の各社及び傘下会社
<注釈>
- 注1 2009年2月5日現在 家庭用のビルトインIHクッキングヒーターにおいて
- 注2 トッププレートの左右IHヒーターにおいて
- 注3 当社推奨フライパンを使用し、「適温おまかせ調理」で調理した場合、当社従来機種BHP-M47CSとの比較
- 注4 水あり・なしは自動魚焼き時のみ
- 注5 当社、脱臭・脱煙機能未搭載機種との比較
- 注6 とろ火、弱火、中火の場合、強火時(44DB)は除く
- 注7 平成20年度全国発明表彰 発明賞「ビルトインIHクッキングヒーター」の意匠(意匠第1293616号)
- 注8 2006年度グッドデザイン賞「商品デザイン部門/住宅設備」
- 注9 2006年発売のBHP-M47CSシリーズ
- 注10 複数のヒーターを同時に使用した場合、その火力の合計が定格消費電力を越えるときは、いずれかのヒーターの火力を自動的に制御します。
新製品の主な仕様