当社は、相当年数以上ご使用いただいた当社製の冷凍冷蔵庫において、長期使用に伴う部品の劣化が原因と思われる重大製品事故を昨年に2件、今年に2件確認いたしました(火災、室内焼損1件、床・壁の一部焼損2件、製品の一部焼損1件)。また、原因は特定できていないが部品の劣化の可能性があるものが今年1件(床・壁の一部焼損)あり、いずれも人的被害はありませんが、当社冷凍冷蔵庫を長期にご使用になっているお客様の安全を考慮し、ご注意を促す目的から、当社は11月6日よりチラシによる安全啓発を行います。
部品の劣化は、長期のご使用により徐々に起こるものであり、確認された事故は30年程前に製造された製品において起きています。コンプレッサーの始動リレー周辺樹脂部の絶縁性能が低下したために、内部短絡が生じ、発煙・発火に至ったと考えられます。これらの材料、部品は安全に配慮して技術開発・改良が進み、1981年8月からリレー部品の難燃材化、1982年7月から始動リレーの電気的に接点を持たない方式への改良がなされています。こうした経過と製造年数を踏まえ、啓発チラシで、製造後25年以上を経過した冷凍冷蔵庫(1983年以前の製造)をご使用のお客様に対して、使用の中止と下記お問い合わせ窓口へのご連絡をお願いします。また、納屋、物置などで長期使用の冷蔵庫において埃や湿気の影響が加わり、事故に至っていると思われる事例もあり、広くご確認とご注意をお願いします。
こうした冷凍冷蔵庫は、補修部品も既に無く、交換修理等の対応を行うことができません。また、ご使用のお客様に対しては、長年の使用により部品全般がいたんでいることや、断熱材等の効率低下から生じる使用電力量の負担増加を併せてご説明することで、買い替えをお勧めいたします。
啓発チラシは、当社の家電商品の修理サービスを行う東芝テクノネットワーク株式会社が、修理訪問時に配布するほか、販売店の店頭への貼り出しもお願いし、周知を図ります。
お問い合わせ窓口
東芝冷蔵庫受付センター
0120-731-808(フリーダイヤル)
受付時間
受付開始 2008年11月6日
9:00~17:30(土・日・祝日を除く)