冷蔵温度帯(冷蔵室・野菜室)、冷凍温度帯(冷凍室・製氷室)を2つの冷却器で冷却する「ツイン冷却」に改善を加えた「I(インテリジェンス)‐ツイン冷却」を搭載しました。天井部にコンデンサー(放熱器)を追加した「トップコンデンサー」による放熱性能の向上と冷却コントロールの改善により、「高湿度(冷蔵約85%、野菜室約95%)※1」、「温度安定(±約0.4℃)」、「効率改善」を実現しました。
業界最高レベル約95%以上※1の湿度と清潔な冷気で
野菜の鮮度を保つ冷凍冷蔵庫の発売について
- 野菜室をまん中に配置した使いやすさと野菜の鮮度保持機能を向上 -
野菜の鮮度を保つ冷凍冷蔵庫の発売について
当社は、野菜の鮮度保持のために冷気を脱臭・除菌※2し、業界最高レベルの湿度約95%以上※1の状態にすることで野菜の保存性能を高めたノンフロン冷凍冷蔵庫「プラチナ潤い鮮蔵庫 野菜収納名人」シリーズ3機種を10月1日から発売します。同シリーズは、使いやすさを考慮して、野菜室をまん中にレイアウトするほか、冷気中の野菜の老化促進要因となるエチレンガス等も分解し野菜の保存性能を高めています。
新製品は、2つの冷却器を用いた「ツイン冷却」に、更に放熱性能の向上と冷却コントロールを改善した「I(インテリジェンス)-ツイン冷却」を搭載しています。これにより、約95%以上※1の安定した湿度で野菜の保存性能を高めています。また、新採用の脱臭・除菌※2装置「プラチナプラスユニット※3」により、従来機種と比べ脱臭速度は約10倍※4に向上しています。ユニット内で発生するオゾン、紫外線、ヒドロキシラジカルの作用により高い除菌性能を持ち、野菜の老化促進ガスであるエチレンガス、アルデヒド系ガスを分解します。この装置は電気的にニオイ分子を分解する方式の為、吸着式の脱臭装置と異なり、経時的な性能劣化がほとんどなく性能が持続します。
さらに、まん中に配置した野菜室は、奥まで見渡しやすいため野菜の使い忘れを減らし、高い鮮度保持機能と合わせ食材廃棄の無駄を抑えます。この野菜室及び冷凍室にはシステムキッチン等で使われている高耐荷重レール「アシストレール」を採用し、冷蔵室には当社独自の「電動タッチオープンドア」を採用することで、ドア開閉時の負担を大幅に軽減しています。
新製品の概要
形 名 | 形 態 | 内容積 | 価 格 | 発売日 | 月間販売目標 |
---|---|---|---|---|---|
GR‐A43F | 6ドアフレンチ扉 | 425L | オープン | 10月1日 | 1万台 |
GR‐A41G | 5ドア片開き扉 | 405L | 1万台 | ||
GR‐A37G | 365L | 5千台 |
商品化の背景と狙い
2008年度の家庭用冷凍冷蔵庫の需要は、約450万台が見込まれており、中でも近年400L以上の大型冷蔵庫の構成比が増加傾向にあります(東芝調べ)。
「環境」「省エネ」への関心の高さを背景として、年間約3万円といわれる廃棄食材も重視されており、食品の保存性を重視した「食の省エネ」に関心が集まっています。中でも、健康志向の高まりにより、有機野菜や家庭菜園への注目や、野菜の鮮度技術に対する関心は高まっています。
当社はこうしたお客様の声にお応えして、独自のツイン冷却技術と脱臭・除菌技術を元に、「野菜の鮮度保持」「使いやすさ」「省エネ性能」の向上を目指した冷蔵庫を商品化します。
新製品の主な特長
1. 新採用の「プラチナプラスユニット」により、冷気を強力に脱臭・除菌
冷蔵室と野菜室の間に設置した脱臭・除菌※2装置「プラチナプラスユニット」は、庫内の冷気を従来機種と比べ約10倍※4の速さで脱臭します。また、ユニット内で発生するオゾン・紫外線・ヒドロキシラジカルの3種の除菌効果により、浮遊菌を30分で約1/2000まで減少できます。しかも、電気的にニオイ分子を分解する方式の為、吸着式の脱臭装置と異なり、経時的な性能劣化がほとんどなく性能が持続します。加えて、野菜老化促進ガスとして代表的なエチレンガスに加え、アルデヒド系ガスまで分解し野菜の鮮度を保持します。
2. 東芝独自の「I‐ツイン冷却」による鮮度保持
3. 「野菜室まん中レイアウト」に加え、独自の技術で食品の出し入れを楽に
白菜、キャベツ等の大きな食材が保存される野菜室をまん中に配置することで、奥まで見渡しやすく、取り出しやすい「野菜室まん中レイアウト」です。野菜室、冷凍室共にシステムキッチン等で使われている高耐荷重レール「アシストレール」を採用し、軽い力で奥まで引き出すことができます。さらに、開閉回数の多い冷蔵室には「電動タッチオープンドア」を採用しているため、ペットボトル等を入れて重くなった場合でもドアのタッチスイッチに軽くふれるだけで開けられます。また、手が塞がっている場合や料理中に手が汚れている場合でも、肘を触れるだけで開けられます。
4. 便利な機能
1)ローベルトライン
ユニバーサルデザインの観点から、冷蔵室の底面を低く設計することで、ペットボトルなどの重い食品も取り出しやすくなっています。また、ドア内側形状の工夫によりドアポケット後列のペットボトルも出し入れが容易になっています。
2)熱いものをそのまま冷凍「熱もの冷凍」
炊きたてのごはん、カレーなどを常温まで冷まさずに温かいまま冷凍できます。急速冷凍により、気になる雑菌の繁殖も抑えられます。
3)霜着きを抑えた上質冷凍
「I-ツイン冷却」と除霜前に自動的に庫内温度を下げる「プレクールシステム」により、食品への霜つきを従来機種※5と比べ約1/4以下に抑えます。
4)一気冷凍、一気製氷
一気冷凍は、約-40℃の吹出し冷気で食品の最大氷結晶生成帯をすばやく通過させ、解凍時のドリップ低減等、食品のおいしさを閉じ込めます。一気製氷は、約1時間で1回※6(通常約2時間に1回)の製氷ができます。
5)アミノ酸増量野菜室
I-ツイン冷却の安定した低温保存により、野菜室下段ケースに保存された野菜のアミノ酸が約10%※7、糖度が約20%※8向上されます。
6)AG抗菌製氷皿※9
銀イオン抗菌剤を配合した製氷皿は、雑菌の繁殖を抑制しますので外して洗う必要がありません。
7)洗える給水経路、抗菌給水タンク※10
給水経路を外して洗える清潔設計に加え、抗菌給水タンクの採用によりミネラルウォータ ー※11での製氷もできます。
8)静音設計
DSPインバーター等の静音設計により約18DB(A)※12の低騒音を実現しました。
5. 省エネ設計と環境への配慮
東芝グループは環境調和型の製品設計、製品環境影響評価、製品環境情報の開示により環境調和型製品(ECP※13)の開発を推進しています。2003年度より、独自の環境効率指標「ファクターT※14」の考え方を導入し、製品の環境効率向上にも取り組んできました。冷凍冷蔵庫の開発に当たっては、省資源、リユース、リサイクルの推進、省エネルギー、有害物質の削減などに配慮しています。「I-ツイン冷却」の高効率運転とキャビネットの断熱構造見直しにより省エネ性を向上し、環境に配慮したノンフロン冷蔵庫です。また、鮮度保持能力が高いことで、年間約3万円といわれる食材の廃棄を約12、000円※15も抑えられるという調査結果もあります。電子・電気部品他に鉛フリーはんだを使用、鋼板にも六価クロムを含まない電気めっき鋼板の採用等、J-MOSS※16に適合した環境配慮設計です。
「ecoスタイル」について
東芝の家庭電器グループ※では、「節電」「節水」などの環境調和型の家電商品をご使用いただくことで、意識せずに快適で環境に配慮した生活を実現するライフスタイル「ecoスタイル」を提案しています。
エネルギーと資源の有効活用である節電・節水、再生利用のしやすい設計、特定化学物質の使用制限などに配慮した環境調和型の商品を「モノづくり」の基本としています。「地球内企業」として、環境性能に優れた商品を提供することで、より良い地球環境の実現に貢献します。
※ 東芝ホームアプライアンス(株)、東芝ライテック(株)、東芝キヤリア(株)、東芝コンシューママーケティング(株)等の各社及び傘下会社
注釈
- ※1 食品負荷有り時、当社調べ
- ※2 冷蔵庫内に浮遊する雑菌に対して除菌効果を発揮します。試験依頼先 (財)北里環境科学センター、試験方法 フィルター濾過法、除菌方法 オゾン及びフィルターによる浮遊菌除去、対象場所 プラチナプラスユニット内、試験結果 99%以上の除菌効果を確認
- ※3 プラチナプラスユニットは光触媒、プラズマ放電装置、プラチナオゾン触媒により構成されており、ユニット全体で脱臭・除菌・エチレンガス分解等の効果を発揮します
- ※4 8年前のプラズマ脱臭装置非搭載当社商品GR-421Kと新商品GR-A43Fとの比較、当社試験結果による。
- ※5 10年前の当社シングル冷却商品GR-Y40KCと新商品GR-A43Fとの比較、当社調べ。
- ※6 周囲温度20℃扉開閉なしの場合。当社試験結果による。
- ※7 4日間保存後のアスパラガスの遊離アミノ酸量(アラニン、セリン、アルギニン)比較。初期値119mg/100g、4日後132mg/100g、当社試験結果による。全ての野菜のアミノ酸が増えるわけではありません
- ※8 4日間保存後のアスパラガスの糖度比較。初期値5.3度、4日後6.2度、当社試験結果による。全ての野菜の糖度が上がるわけではありません
- ※9 試験依頼先 (財)日本食品分析センター、試験方法 フィルム密着法(JIS Z 2801による)、抗菌方法 抗菌剤、対象場所 製氷皿、試験結果 99%以上の抗菌効果を確認
- ※10 試験依頼先 (財)日本食品分析センター、試験方法 フィルム密着法(JIS Z 2801による)、抗菌方法 抗菌剤、対象場所 タンク、試験結果 99%以上の抗菌効果を確認
- ※11 硬水(硬度が100を超える水)を使用すると、白い析出物が付着する場合がありますが、これは水中のミネラル分で人体には影響ありません
- ※12 JIS C 9607規定の騒音試験による(冷蔵庫周囲温度20℃、安定運転時)
- ※13 ECP(Environmental Conscious Product)、1999年に策定した「製品別環境自主基準」に合致した製品をECPと認定しています。
- ※14 ファクターT:環境効率=製品の価値/製品環境影響、ファクター=評価製品の環境効率/基準製品の環境効率。
- ※15 当社調査結果による
- ※16 「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法」(the marking of presence of the specific chemical substances forelectrical and electronic equipment)の通称。
新製品の主な仕様
形 態 | 6ドアフレンチ扉 (両開き)タイプ | 5ドア 片開き扉タイプ | |
---|---|---|---|
形 名 | GR‐A43F | GR‐A41G | GR‐A37G |
定格内容積 | 425L | 405L | 365L |
冷蔵室 | 247L | 231L | 213L |
野菜室 | 73L | 72L | 62L |
冷凍室 | 105L | 102L | 90L |
外形寸法 | 横幅685 ×奥行649 ×高さ1818mm | 横幅600 ×奥行703 ×高さ1818mm | 横幅600 ×奥行643 ×高さ1818mm |
冷却方式 | I-ツイン冷却 | ||
保湿冷却 | ○(冷蔵室約85%、野菜室約95%) | ||
ドアポケット 2Lペットボトル収納 | 最大5本 | 最大3本 | |
プラチナプラス ユニット | ○ | ||
電動タッチ オープンドア | 冷蔵室 | ||
高耐荷重 レール | 野菜室・冷凍室 | ||
熱もの冷凍 | ○ | ||
一気冷凍 | ○ | ||
一気製氷 | ○ | ||
上質冷凍 | ○ | ||
アミノ酸増量野菜室 | ○ | ||
Ag抗菌製氷 | ○ | ||
静音設計 | 18DB(A) | ||
本体色 | (W)パールホワイト (XT)シルキーステンレス (S)シルバー | (W)パールホワイト (XT)シルキーステンレス |
- ※ 片開き扉タイプには左開き機種もあります。
仕様については改良のため、変更する場合がありますのでご了承願います。